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分解して持ち運びできる石窯 ピザも肉も魚も焼ける

2008年03月17日

 常滑焼の窯元「山文製陶所」(愛知県常滑市栄町)が、分解して持ち運びできる石窯「ガーデンオーブン」を開発した。燃料に炭を使い、ピザをはじめ、肉や魚、野菜などもおいしく焼けるという。製陶所を営む山本幸治さん(53)は、常滑焼で焼酎サーバーをつくった先駆けとして地元で知られている。「次は石窯を常滑焼の名産品に」。山本さんは、意気込んでいる。

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分解して持ち運べる石窯「ガーデンオープン」

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「ガーデンオーブン」を開ける山本幸治さん

 石釜は、縦、横、高さとも約60センチ。耐熱の軽量れんがをコの字形に組み、その上に常滑市などで採れた粘土を焼いて作ったドームを置く。鉄製の扉を付けたら、出来上がりだ。10分ほどで組み立てられるという。

 総重量は約115キロと重いが、れんが、ドーム、扉と分けて運べるため、持ち運びも出来る。山本さんは「自宅の庭だけでなく、山や川、海に出かけたときにも楽しめるようにしたかった」と説明する。

 山本さんは6代目。代々、焼酎蔵が保存に使う焼酎瓶を中心に作っていた。01年、焼酎瓶の下部に注ぎ口のコックを付けた焼酎サーバーを考案して売り出したところ、爆発的な売れ行きとなった。他の窯元も作るようになり、ピーク時には常滑市内で月1千本以上生産されたという。

 しかし、最近は低価格の中国製に押され気味で、売り上げも伸びない。そこで、料理好きが高じて以前はイタリア料理店も経営したことがある山本さんが、石釜の製作を思いついた。

 いろいろな土地の粘土を混ぜてはこね、焼いては失敗し、試行錯誤を重ねること1年半。昨年末までに、ようやく納得のいく作品に仕上がった。「1種類の粘土では、どうしても焼き上がりに傷が入ってしまう。粘土の調合が一番難しかった」。山本さんはそう語る。

 ピザやパンはもちろん、ジャガイモやタマネギ、トウモロコシなどの野菜を皮付きのまま木炭や豆炭で焼くと、素材の味がより引き立つ。「新鮮な魚が手に入ったら、これで焼いてもいい。マグロのかぶと焼きなんかも、おいしいね」

 今年に入って本格的に発売を始め、すでに10セットほど売れた。購入者からは「火をつけるところから楽しい」と喜ぶ声が届いている。山本さんは「料理だけでなく、窯を使って調理するプロセスもぜひ味わってほしい」と話している。

 1セット、33万円。問い合わせは、山文製陶所(0569・35・3782、marco@tac−net.ne.jp)へ。

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