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10万ヘルツ、癒やしの高周波 京大総合博物館

2007年07月15日

 京都大総合博物館(京都市左京区)の熱帯雨林のジオラマ展示場で8日から、10万ヘルツ以上の高周波音域を再現できる超音響装置が稼働する。人が音として聞き取れる2万ヘルツをはるかに超えた周波数。専門家の研究では癒やしの効果も指摘されている。

写真10万ヘルツ以上の高周波音域を再現できる音響装置で熱帯雨林の音が体験できるジオラマ=京都左京区の京都大総合博物館で

 装置は、脳や感性を音響学などの視点から解明している文明科学研究所長の大橋力さんが開発。05年に日本国際賞を受賞した京都大前総長の長尾真さんが、その賞金で購入し、寄付した。

 同館は開館当初から熱帯雨林のジオラマを設置し、映像に合わせて自然の音を流してきた。今回は大橋さんがマレーシアのボルネオ島で録音した音を再現。テナガザルが鳴き交わす美しい声、鳥やセミの鳴き声、雷鳴やスコールなど臨場感あふれる熱帯雨林の1日の音を15分間に収めている。

 大橋さんらはこれまでの研究で、こうした高周波を含む響きが人の神経のネットワークを活性化させることを発見。ストレス性ホルモンの減少などにも影響することが明らかになっている。

 同館は装置の寄付を記念し、8日午後1時から「心と自然をいやす響き」と題したワークショップを開く。長尾さんが「博物館と情報」、大橋さんが「森の響きが開く知覚を超える音の地平」と題して話す。「響きでジュゴンを守る」と題した大学院生の報告もある。入館料が必要。問い合わせは同館(075・753・3272)へ。

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