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7.5万気圧に耐える生物がいた

2007年08月22日

 コケ類のすき間などに生息している体長1ミリ足らずの「クマムシ」が、体を乾燥させた状態だと7万5000気圧の超高圧に耐えられることが、岡山大大学院自然科学研究科の小野文久教授(極限物質物理学)、三枝誠行准教授(生物学)らの研究で明らかになった。クマムシはこれまで、6000気圧、20分間で死ななかったという研究があるが、今回の実験で10倍以上の高圧にも耐えられることが確認された。

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7万5000気圧をかけたあと、水分を吸収して活動を再開したクマムシ(岡山大大学院の小野文久教授提供)

 クマムシは体長が0・6ミリ程度で、周囲に水分が多いときに活動し、乾燥したときは体を縮めて、たるのような形になって活動を休止する性質がある。乾燥した状態では、150度〜零下250度、真空(0気圧)から6000気圧にも耐えられるという。

 岡山大にある8万気圧までの超高圧をつくる装置を使い、大学周辺で集めたクマムシを乾燥、活動休止させたあと、地下180キロのマントル内と同じ圧力の7万5000気圧で実験した。20分間で試してみると20匹中18匹が生存していた。時間を延ばすと、6時間で全20匹生存だったが、12時間では5匹しか生存しておらず、24時間では全滅した。

 3000気圧以上の高い圧力をかけると、生物の体内にあるたんぱく質などの分子構造が変化し始めると考えられるが、三枝准教授は「乾燥して体内に水分がほとんどなかったため、活性化した水分子による悪影響を受けなかったのでは」と指摘。小野教授は「生命をたんぱく質や遺伝子という視点とは違った、水分子がどう関与するかという視点から考えてもよいのでは」と話している。

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