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「マンガ研究」、京都発

2007年12月01日

 文学全集など人文書で知られる京都の臨川書店(京都市左京区)が、マンガやアニメといったポピュラーカルチャーなどを扱う「ビジュアル文化シリーズ」を始めた。大学にマンガ学部があり、街にマンガミュージアムもある京都から「ビジュアル文化」にこだわった発信をしようとの狙い。6月に刊行を開始し、すでに5冊を発行。12月から来年2月にかけてさらに3冊の発売を予定している。

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 これまでに発行されたのは、古代・中世から現代まで7章で構成する「年表 日本漫画史」(清水勲著)、物理学者も交えた「視覚とマンガ表現」(牧野圭一・上島豊著)、関係者へのインタビューも豊富な「日本初のアニメーション作家 北山清太郎」(津堅信之著)、新聞の1コママンガを取り上げた「メディアのなかのマンガ」(茨木正治著)と多彩。

 7月に出された「差別と向き合うマンガたち」(吉村和真・田中聡・表智之著)は、マンガを読むことで身についてしまう価値観や偏見などに関する若手研究者らの文を収録した。例えばマンガではどのような人物がヒーローとして描かれやすいかを、体形やメガネの有無などから考察している。

 今後、12月には「戦後漫画のトップランナー 横井福次郎」(清水勲著)、来年1月には「アニメーションとライフサイクルの心理学」(横田正夫著)、2月には「マンガのなかの〈他者〉」(伊藤公雄ほか編)を刊行する予定。写真や映画、ファッションなども取り上げたいとしている。

 「差別と向き合うマンガたち」を担当した同書店の薗田美和さんは「人文書が扱う領域としてポピュラーカルチャーは外せなくなってきている。学術出版の伝統を引き継ぎながら、新たな分野にも対象を広げたい」と話す。

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