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島根名物? 「あらエッサくん」とイルカの泡の輪

2008年01月14日

 伝統民謡「安来節」の代名詞と言えば「どじょうすくい踊り」。頭に手ぬぐい、手にはざる。かすり着物姿の百姓がコミカルな動きでドジョウを追いかける。

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あらエッサくんがペイントされたJRの車両=JR松江駅で

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3頭並んでいっせいにポワッ=アクアスで

 今月、オープン2周年を迎える安来節演芸館(島根県安来市古川町)。連日、安来節の公演が開かれ、「あら、えっさっさ〜」の掛け声が響く。館内の売店で人気なのが、どじょうすくい踊りのユーモラスな姿をあしらったキャラクター「あらエッサくん」のグッズだ。菓子やタオル、文房具など現在、40種類以上が開発されている。

 生みの親は安来市教委の石田行生教育次長。絵が趣味で、普段から市報に描いていたイラストがたまたま、デザイン会社員の目に留まった。「これは素晴らしい」と太鼓判を押された島田二郎市長はマスコット化を決意。市の公募で、名前は「あらエッサくんと安来どじょっこ隊」に決まり、04年に商標登録した。

 あらエッサくんを営業に使いたいとの申し込みは06年度末までに200件を超えた。野球や水泳、理髪師など、約50バージョンを考えた石田次長は「私の筆一つで、さまざまな使い道に応用でき、一気に広まった」と胸を張る。

 ドジョウ養殖、料理、菓子、どじょうすくい体操……。あらエッサくんの誕生がきっかけの一つとなり、安来では一大ドジョウ文化が築かれつつある。市も年約300万円の広告費をかけて、JR山陰線や一畑バスの車体広告を出し、宣伝に余念がない。

 あらエッサくんを名刺にプリントしている島田市長も絶賛する。「どじょうすくい踊りと安来の知名度を幅広い年代に高めた功績はまさに名誉市民もの」

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 県内はもちろん、今なら日本国内でも最も人気のある動物かもしれない。しまね海洋館アクアス(浜田、江津市)にいるシロイルカたちのことだ。

 得意技はもちろん泡の輪(バブルリング)を出すこと。シロイルカを飼っている国内の水族館4館のうち、このパフォーマンスを見せているのはアクアスだけ。「幸せのバブルリング」として商標登録もされている。

 05年12月の初披露以来、国内のみならず、通信社電に乗って一躍世界にその名をとどろかせた。そして昨秋、携帯電話会社ソフトバンクモバイルのCMに「島根のおじさま」役で出演した。同社はシロイルカの抱きマクラも製作。販売店には、大写しになったシロイルカのポスターが張られた。

 「幸せ」にあやかろうという人の多さの表れなのか、今年度の入館者は昨年4〜12月の9カ月間で、昨年度1年間を上回った。関東や九州など遠方の客も目立つようになった。

 島根の「顔」をPRに使わない手はない。県はさっそくホームページ(HP)や観光ポスターに使用。バブルリングの写真を名刺に載せている浜田市の宇津徹男市長は「相手がたいがい知っていて、初対面の人との話のきっかけになる」とその効果に目を丸くする。

 「こんなにメジャーになって正直びっくり」。バブルリングの育ての親の一人、飼育員の前原菜穂さんは「これからもシロイルカたちの魅力を引き出していきたい」とさらなる飛躍を誓う。相阪一寛・経営課長は「お客さんに何度来ても満足してもらえるよう工夫を重ねたい」と「バブル」がはじけないよう気を引き締める。

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