スピード5倍、電動「うろこ取り名人」2008年03月01日 やっかいな魚のうろこ取り。家庭では1匹か、せいぜい数匹しか扱わないだけに「包丁でがんばるか」となるが、鮮魚店やスーパーマーケットでは、大変な労力になる。そこで活躍しているのが、電動のうろこ取り機。その名もずばり「うろこ取り名人」。
開発・販売から15年ほどになるが、全国の鮮魚店で使われている。開発にあたった名人工房(愛媛県新居浜市)の久我高昭さんは「手前みそになりますが、ダントツの評価をいただいています」と胸を張る。 アルミニウム製の4枚の回転刃に、うろこが飛び散るのを防ぐ半透明の覆いが付いている。モーターの入っている握りの部分を含めた全長は約20センチ。重さは約430グラム。これに0〜6千回転のモーターの回転数を制御するコントロールボックスが付いている。小型、軽量、低振動で、人が包丁で処理するのと比べると、アジやヒラメ、キスといった小型の魚で5倍、タイなどうろこの大きな魚でも3倍のスピードで処理できるそうだ。 刃は魚の身を傷つけず、手に当たってもけがをしないよう厚みがあり、タオルなどが巻き込まれた時には停止する安全機能も付いている。価格は15万円で、一般家庭では買いづらい値段だが、魚を大量に扱う店では必需品になっているという。「魚を軽くなでるように使うので、疲れません。それに魚は何と言っても鮮度が一番。スピードが喜ばれています」と久我さん。 名人工房では、うろこ取りのほかにも、フグの片身をわずか10秒で1.3ミリの超薄切りの刺し身に仕上げる「ふく刺身名人」や、ハモをベルトコンベヤーに載せて小骨を切る「はも骨切名人」などの名人シリーズをそろえている。 PR情報 |