現在位置:asahi.com>コミミ口コミ> 記事

コミミ口コミレジャー

高校生の店、どっと入店 週1度、安心・安価で人気

2008年04月16日

 週に1度、1時間だけの開店。ドアが開いたら客が押し寄せ、どんどん商品が消えていく店が松任にある。翠星高校(石川県白山市三浦町)にある「ピュアマート」だ。農業系高校という特色を生かし、同校の生徒が校内で育てた野菜や花、手作りの加工食品を同校の生徒が販売する。「安心だし、値段も安い」と、常連さんを呼んでいる。(平松ゆう子)

写真

店内に並ぶパンや収穫したての野菜に、詰めかけた客の手が伸びる=白山市三浦町の翠星高校

 ピュアマートは春から秋は木曜に、冬場は金曜に原則として毎週開いている。生物生産実習棟の一角にあり、保冷できるショーケースやバーコードを読み取れるレジ3台を備えた本格的な店舗だ。

 今年度、最初の営業日となった10日、店に並んだのはパンや野菜、花など。開店の午後1時45分が近づくと、ドアの前で待ちかまえる客が、商品に狙いをつけるため、中を懸命にのぞき込んでいた。

 「よく来る」という金沢市の女性(59)は「パンがもっちりしておいしい」、白山市の女性(57)は「花が長持ちする」とほめる。販売を担当するのは、エプロンをした生徒8人。開店時間になり、ドアが開くと、客が店にどっと入ってきた。

 客はかごをつかみとって、店舗の中央の商品置き場へ。1玉100円のキャベツのほか、1斤150円の食パン、1袋100円のクッキーなど次々と手が伸びる。この商品置き場では、まずキャベツ、クッキーがなくなり、レジにはあっという間に行列ができた。

 同校がピュアマートを始めたのは、まだ「松任農業高校」だった10年前。販売の実習の場として開いた。ピュアマートという名称は生徒からの公募で決定。レジ打ちや接客など販売を担当する生徒は、2年生の冬から店に立っている。

 そのうちの一人、北川友紀子さん(17)は「最初はレジの操作が分からなかったが、常連の方が『ゆっくりでもいいよ』と言ってくれ、できるようになった。店では『いらっしゃいませ』など、ちゃんとあいさつするようにしています」と話す。

 店には生鮮食品や花のほか、梅干しやジャムなどの加工食品も並ぶ。指導する白石充誠教諭(52)は「客の要望を知り、生産部門に還元する大きな役割が、ピュアマートにあります」と話す。高齢者も持って帰りやすいように、みそは1キロ、米は5キロのほかに1.5キロの商品を売り出した。

 春になり、これからが商品数の増えてくる時期。常連さんの楽しみが増えそうだ。

PR情報

このページのトップに戻る