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机が総ヒノキの中学校 生徒にも好評

2008年05月21日

 岡山県西粟倉村立西粟倉中学校の全生徒が、この春から地元産のヒノキを使った手づくりの机で授業を受けている。村が「木は村に唯一と言っていい豊かな地域資源。外に売り出す前に、まず足元から木の有効利用を」(道上(みちうえ)正寿村長)と考えた。生徒にも好評だ。

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村有林のヒノキを使った机で授業を受ける生徒ら=西粟倉中学校

 西粟倉村は村の総面積の95%が山林で、そのうちの85%がヒノキやスギの人工林という「木の村」。村有林は1150ヘクタールを超す。

 その村有林は、環境保全や景観の上から適切な森林管理がされていることを国際的な非営利団体・森林管理協議会(本部・ドイツ)が証明する「森林管理認証」を06年9月に受けている。村有林から切り出した木材や製品には、同協議会の認証マークをつけることができ、「ブランド力」でもある。

 西粟倉中は村でただ1校の中学校。生徒は多い時は80人を超えていたが、今年は1年18人、2年12人、3年17人の計47人が学んでいる。

 数年前から教科書サイズがB5判からA4判に大きくなったのを受け、村教委は小中学校の机を年次計画で更新することにした。それに合わせ、向原正教育長が「更新はいい機会。村有林から切り出すヒノキを使えないか」と考え、道上村長の賛同を得た。

 道上村長は「西粟倉は木しかない村。せっかくここで教育を受けるのだから、木のよさを十分に教育環境に生かしてやりたかった」と話す。ただ、ヒノキ製は市販の机に比べるとかなり重たいため、中学校だけに導入することにした。

 村教委は手づくり家具の「木の里工房 木薫(もっくん)」に製造を依頼。価格は1台3万円と市販の物の3倍以上するが、木薫の国里哲也社長は「傷がついても表面を削れば新品同様になる」と利点を強調する。

 3年生の中島望(のぞみ)さんは「木の香りもいいし、手触りも柔らか。勉強に集中できて、ありがたい」と喜んでいる。

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