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「こなきじじい」ら妖怪伝説 徳島・山城町「怪遺産」に 

2008年05月27日

 こなきじじい、からす天狗(てんぐ)など20種類近くの妖怪伝説が残る徳島県三好市山城町が、「ゲゲゲの鬼太郎」原作者の水木しげるさんが会長を務める「世界妖怪協会」が認定する「怪遺産」に選ばれた。25日、町おこしイベント「大歩危リバーフェスティバル」であった認定式には観光客1700人が集まり、妖怪の着ぐるみ23体が練り歩いた。子どもが泣いたり逃げたりして、「妖怪の町」で人間が大騒ぎした。(大隈悠)

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「こなきじじい」に率いられて、妖怪たちは練り歩いた=三好市山城町西宇

 怪遺産制度は07年、妖怪をテーマに執筆活動をする国内の漫画家や小説家らがつくった世界妖怪協会と、妖怪季刊誌「怪」(角川書店)が設けた。まず、水木さんの出身地で、妖怪の銅像などが立ち並ぶ街づくりで知られる鳥取県境港市が選ばれ、山城町が2番目となった。

 10年ほど前、山城町の住民でつくる「藤川谷の会」(平田宇一会長)が、地元のお年寄りなどから妖怪伝説の聞き取りを始めた。すると、鬼太郎に出てくる「こなきじじい」そっくりの話が残っていた。会は01年、山道沿いに「こなきじじい」の石像(約1メートル20センチ)を建て、5年前からは毎年11月の紅葉狩りの時期に合わせ、妖怪がパレードする「妖怪祭り」も始めた。

 吉野川沿いのラフティング基地であった認定式には、妖怪協会代表として「妖怪小説」で知られる直木賞作家の京極夏彦氏も駆けつけた。「人間のみなさんこんにちは。人が住んでいないところには妖怪の伝説は生まれてこない。今回の認定はすべての山城の人にささげられるもの」とあいさつし、記念の盾を平田会長に渡した。

 妖怪の着ぐるみには、体力に自信のある地元の若者が入り、汗だくになって子どもたちを驚かせた。藍住町から来た幼稚園児、中道稜之ちゃん(5)は「いきなり妖怪に触られて怖かった。テレビで見た鬼太郎よりも迫力があったよ」とびっくりしていた。

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