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「夜間中学」テーマにオリジナル劇 神戸大

2008年06月06日

 阪神大震災を機に、神戸大の学生と神戸市灘区の住民たちが協力して毎年続けている祭り「灘チャレンジ」が1日、同区の都賀川公園で開かれ、神戸大生が夜間中学を舞台にしたオリジナルの劇を披露した。実際に県内の夜間中学を訪れ、先生や生徒へのインタビューをもとに脚本を執筆。「明るく生き生きと学んでいる人たちの存在を知ってもらいたい」と呼び掛けた。

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夜間中学を舞台にしたオリジナルの劇を披露する神戸大生=神戸市灘区の都賀川公園

 「灘チャレンジ」は震災のあった95年、避難所などで活動していた神戸大の学生ボランティアグループと地元の商店街などが中心になって復興祭としてスタート。様々な社会問題を題材にした劇の公演がメーン企画となっている。

 今回の劇では、夜間中学に赴任してきた新任教師が主人公。ベテラン教師のアドバイスを受けて授業方法を工夫しながら、在日韓国人の女性や日雇い仕事をしている男性、中国残留日本人孤児の母親と一緒に日本に来た中国人女性ら生徒と交流を深めていく様子を描いた。不登校だった青年が、形式だけでも中学校を卒業しているために、希望しても夜間中学に入学できない問題にも触れた。

 演じたのは、能登半島地震や中越沖地震など被災地の支援活動をする神戸大の「学生震災救援隊」と総合ボランティアセンターの学生7人で、5月上旬から練習を重ねた。

 脚本と演出を担当した神戸大発達科学部3年の江口怜(さとし)さん(21)は昨秋、夜間中学の存在を初めて知ったという。以降、神戸市須磨区の丸山中学校西野分校や兵庫区の兵庫中学校北分校、長田区にある識字教室「ひまわりの会」などを訪れて取材した。「現場の人たちに納得してもらえるよう、夜間中学の先生に相談しながら脚本を書いた。字の読み書きが困難な人が豊かに学んでいる場があることを伝えたかった」と話していた。

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