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「青春」呼び起こすジュークボックス 北九州のバー

2007年05月29日

 小倉の街に、昔懐かしいジュークボックスを置くバーがある。コインを入れて選曲すると、内部に収められたレコードが自動的にかかる装置だ。還暦を過ぎたマスターが「青春の思い出に」と20年以上前に置き、今は2台目。70年代までは飲食店やホテル、ボウリング場などあちこちで目にしたが、カラオケなどに押され、いま目にすることはほとんどない。年配の常連客には「若い頃を思い出す」などと好評だ。

写真「ジュークボックスの音にはぬくもりがあります」と話す古村さん=北九州市小倉北区鍛冶町1丁目で

 北九州市小倉北区鍛冶町1丁目のバー「リッチタイム」(093・521・4267)。飲食業界に入って44年になるマスター、古村健二さん(62)が86年に開いた。

 60年代にアメリカンポップスを聴いて青春時代を過ごした古村さんは店を開く時に、ぜひともジュークボックスを置きたいと考え、米国車の輸入を手がけていた知人に相談。1台を取り寄せてもらった。

 ジュークボックスは30年代から40年代にかけて米国で爆発的にヒットし、日本には戦後、進駐軍が導入したといわれる。60〜70年代に大流行した。

 古村さんが店に入れたのは、米国で40年代に製造された機種のレプリカ(複製)。「ドーナツ盤」と言われるEPレコード(直径17センチ)が50枚入り、A面とB面を合わせて100曲を聴くことができる。

 94年ごろに壊れ、修理できなくなったため、同機種の2台目を購入。その時は約240万円したという。

 1台目は米国の25セント硬貨しか使えず、お客には無料で音楽を楽しんでもらっていた。2台目は日本の100円玉を使えるように改造し、1曲100円で自由に利用してもらえるようにした。

 50〜60年代のアメリカンポップスを中心に、ドーナツ盤も自分で集めた。ポール・アンカやパット・ブーン、ニール・セダカ……。いま、100枚ほどになった。

 古村さんは「年配の人には懐かしく、若い人にとっては逆に新鮮かもしれない。これで音楽を聴きながらグラスを傾けると、くつろぎますよ」と話している。

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