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がめ煮入りのパン、販売へ

2007年10月25日

 福岡市西区・周船寺の住民が、福岡の伝統料理がめ煮を具に使ったパン作りに取り組んでいる。地域おこしを狙い、地元産の野菜と米粉を使うのが特徴だ。20日の秋祭りでお披露目し、来春の販売を目指す。

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米粉で作ったがめ煮パンを手にする舞高志さん=福岡市西区周船寺で

 周船寺地区は市の西の端にあり、JR筑肥線沿いに広がる住宅街と田畑が混在する。02年春、商店街の活性化を目指す住民組織「主船司倶楽部(すせんじくらぶ)」ができ、地元産食材で作った商品を「ご当地ブランド」として商店街で売り出そうという機運が高まった。主船司は奈良時代に船舶の取り扱いを請け負った官職の名で、周船寺の地名の由来とも言われている。

 これまで地元産タマネギを使ったドレッシングソースやアイガモ農法で利用したアイガモの肉など10種類が「主船寺ブランド」に選ばれている。

だが、いずれも古くから商店街にならぶ商品ばかり。同倶楽部の中島秀虎さんが「自分たちで一から新商品を作ろう」と呼びかけ、05年秋から新商品の開発に取り組んだ。

 同倶楽部が目を付けたのが、がめ煮(筑前煮)。鶏肉や里芋などを煮込んだ伝統の家庭料理。最初は中華まん風の「がめ煮まんじゅう」を作り始めたが断念し、次に挑戦したのが「がめ煮パン」だった。

 「味付けはパンに包むので少し濃いめに、具材の大きさは食べやすいように小さくした」と開発を担当した「リーフベーカリー」の舞高志さん。昨年8月から店頭に並べている。

 がめ煮の具材はいずれも周船寺で取れたものばかり。しかし生地となる小麦は福島産で、完全な「地産地消」ではない。そこで同倶楽部は、地元産米ヒノヒカリを粉にした米粉パンを発案。汁気が染みこんでもふっくらするよう、硬さと食感が持続する生地作りを目指している。市も地元の特産品作りを支援する事業に選んだ。

 同倶楽部は20日、地元で開かれるコスモス祭りで、米粉を使ったがめ煮パンを披露する。そこでの反応を聞いたうえで、来春には正式販売に踏み切る予定だ。問い合わせは同倶楽部(092・806・6031)へ。

 〈特産品開発支援事業〉 福岡市内の農畜産物を使った特産品作りに取り組む団体への支援制度。対象となる事業費の3分の1(最高額33万3000円)を補助する。初年度の今年は主船司倶楽部など4団体が選ばれた。

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