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東京マラソン走行中に人命救助 ハッピーニュース大賞

2007年04月06日

 読者を幸せな気分にした新聞記事や記事の主人公を表彰する「ハッピーニュース2006」(日本新聞協会主催)の授賞式が東京都内であり、今年の「ハッピーニュースパーソン」として、東京マラソンに出場中、人命救助をした記事が掲載された横浜市保土ケ谷消防署の吉田茂男さん(50)が表彰された。

写真ハッピーニュースパーソンに選ばれた横浜市保土ケ谷消防署の吉田茂男さん(左)と、記事を推薦した柏木克仁さん=東京都千代田区で

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 18年前からマラソンを始めたという吉田さん。フルマラソンに挑戦するのは、2月の東京マラソンが4回目だった。

 ゴール間近の41キロすぎ。警察官が慌ただしく駆けつけてくる様子を見て、倒れている人がいるのに気付いた。「そう時間はたっていないはず。助かる可能性が高い」と直感。考えるより体の方が動き、救急救命士だと名乗り出て、人工呼吸を始めた。

 スタッフに自動体外式除細動器(AED)の手配を頼み、大学生ボランティアが心臓マッサージをした。吉田さんがAEDで電気ショックを与えると、4分ほどで男性の脈が戻った。呼吸が深まり、意識が戻ったのを確認してから、東京消防庁の職員に引き継ぎ、再びレースに戻った。

 予定より少し遅れたゴールイン。だが、妻の撮った写真には、晴れやかな笑顔が写っていた。小学生の長男は「レスキュー隊員になりたい」と言うようになった。

 一命を取りとめた男性は10日間ほど入院。退院翌日、妻と子ども2人を連れて消防署にお礼に来た。「お互いに感無量で初めて会った感じがしなかった」。がっちりと固い握手を交わした。

 「心臓マッサージやAEDで本当に命を救えるんだ、という勇気を広められたならうれしい」と吉田さん。「救急救命士が同じ場所に居合わせたら、自分と同じことをしたはず。今日も現場で頑張っている仲間と、受賞の喜びを分かち合いたい」と話した。

 吉田さんの活躍を紹介した神奈川新聞の記事を読んだ真鶴町の大学生柏木克仁さん(19)が「人間としてやらなければならないことがあるという意識を感じた」と推薦。記事は、9069点の中から「ハッピーニュース大賞」に選ばれた。

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