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大竹しのぶさんらに菊田賞 「なんでこんな役を」

2007年04月16日

 第32回菊田一夫演劇賞の授賞式が16日午前、東京・丸の内の東京会館で開かれた。今回は大賞の該当者がなかったが、演劇賞にはテレビや映画でもおなじみのベテランから史上最年少受賞の新星まで、多彩な個性の4人の俳優が選ばれ、出席した関係者から大きな拍手が送られた。(アサヒ・コム編集部)

写真菊田一夫演劇賞と特別賞の受賞者たち=東京・丸の内の東京会館で
写真大竹しのぶさん
写真村井国夫さん
写真笹本玲奈さん
写真紅貴代さん

 「スウィーニー・トッド」で初めて本格的なミュージカルに挑んだ大竹しのぶさんは、桜色のあでやかな着物姿。受賞あいさつで、「けいこに入って最初のうちは、『なんでこんな難しい役を引き受けちゃったんだろう』とどん底の気分でしたが、だんだん声が出るようになり、昨日より今日、今日より明日とのぼっていく喜びを味わえた。30年以上この仕事をやってきましたが、こんな新しいことができるんだと感じました」と述べ、苦しいけいこの間、支えてくれた共演者やスタッフへの感謝の言葉で締めくくった。

 「エリザベート」「ミー&マイガール」という二つの再演ミュージカルで受賞したベテランの村井国夫さんは「なんでもっと早くもらえなかったのか? 『レ・ミゼラブル』のジャベールも12年間演じてきたのに、別の俳優が受賞しました」と笑わせた後、「ミュージカル界には若くて歌のうまい人がどんどん出てきたが、私も、いま一度芝居というものに思いをはせて、がんばっていきたい」と若々しい笑顔で語った。

 「ミー&マイガール」「マリー・アントワネット」で受賞した笹本玲奈さんは、21歳10カ月で歴代最年少受賞に輝いた。大先輩と並んだ笹本さんは緊張した面持ちで、「賞と名のつくものは、運動会の成績優秀賞以来です。この賞は、初心に戻ってがんばれという励ましだと思います」と話した。

 新派女優の紅貴代さんは「鶴八鶴次郎」「華岡青洲の妻」の2作品で受賞した。ともに古きよき日本の情緒が息づく舞台だ。「新派に入って40年、このような賞をいただけるなんて思ってもみませんでした。これからも舞台を続け、精進していきたい」と感慨深げに語り、深々と頭を下げた。

 同演劇賞は、「放浪記」「君の名は」から実験的なミュージカルまで、戦後演劇界に大きな足跡を残した劇作・演出家で東宝プロデューサーの菊田氏の功績をしのんで創設された。今回の特別賞には、菊田氏がたびたび作品を提供した宝塚歌劇団で活動する吉崎憲治さん(作曲)と羽山紀代美さん(振り付け)が選ばれた。

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