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「勝手サイト」に中高生ら135万人 成功の秘密は?

2007年04月24日

 携帯電話会社“公認”の「公式サイト」に対し、無審査の「勝手サイト」。「勝手」という名前とは裏腹に、大手サイトには中高生たちが集い、まじめな思いを寄せている。大人が知らないサイトに10代が引きつけられ、ビジネスとして成功している理由は何か。(アサヒ・コム編集部)

写真携帯サイト「ゴルゴンゾーラ」から歌手デビューした外川陽子さん=ヤマハ提供
携帯サイト「ゴルゴンゾーラ」から歌手デビューした外川陽子さん=ヤマハ提供
ゴルゴンゾーラのトップページ。合唱曲特集など中高生向けの内容だ
受験コーナーにメールで合格報告をするユーザー

 無料着信メロディー・サイト「ゴルゴンゾーラ」の会員は135万人、うち8割を中高生が占める。ヤマハ(本社・浜松市)とレイド(本社・練馬区)が共同で運営。ヤマハ広報部によると、携帯電話を持つ中高生の5人に1人が利用し、同種のサイトとしては日本最大級。ほぼ口コミで広まったという。

 同サイトは広告収入のみで運営され、着メロ、ゲームなどを無料で提供している。ドコモなど携帯電話会社の審査を受けずに運営される、いわゆる「勝手サイト」だ。

 サイト内では、「ゴンゾー」と名乗る着メロ制作者が、受験や恋愛相談のコーナーを運営。1日に1000通のメールが届くという。

 「君たちの夢」をテーマにしたアンケートでは、「世界平和」「社会貢献」に関する回答が多く寄せられた。ゴンゾーは中高生の真剣さに心を動かされ、オリジナルソングを作ることを提案。歌詞の一節をサイトユーザーから募集した。

 応募された歌詞をシンガー・ソングライターの川嶋あいさんがまとめ、歌手もサイト内で公募。約4000人の応募者から外川陽子(とがわ・ようこ)さんが選ばれ、今年2月に「Together」でCDデビューした。売り上げの一部は慈善活動に寄付されるという。

 同サイトの収入は広告のみ。だが、大手企業から広告が繰り返し入り、経営は安定している。ユーザーの8割が中高生のためターゲットを絞りやすく、広告内容に関連したゲームやアンケートなどで楽しませる展開が可能だという。審査が不要な「勝手サイト」ならではの得意分野だ。

 同サイトは、広告を含め掲載内容は厳しくチェックしており、「勝手サイトは出会い系サイトなどマイナスのイメージがあるが、まじめに運営され、健全なコミュニティーが形成されているサイトもあることを知って欲しい」としている。

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