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高校でも増える外国人選手 実情は?

2007年04月25日

 サッカーや陸上など、高校スポーツで外国人選手の活躍が目立つ。プロスポーツ、大学スポーツに続き、「高校スポーツにも黒船来襲か?」。全国高等学校体育連盟(高体連)に登録している外国人留学生が増えているらしい。その実情を調べた。(アサヒ・コム編集部)

写真清水国際高の馮叶さん(左)とペアを組む大門由佳さん

 古くは86年度のサッカー高校選手権で、東海大一高(静岡県)を優勝に導いたアデミール・サントス。後にサッカー日本代表になった明徳義塾高(高知県)の三都主アレサンドロ。最近の高校駅伝……。高校スポーツで留学生の活躍を目にする機会が多い。

 今年1月、サッカー高校選手権に出場した羽黒高(山形県)には2人の留学生がいた。同校のサッカー部は03年からブラジル人留学生を受け入れ、04年度に選手権大会初出場を果たした。

 「地元の子だけでは全国大会を目指すという意識はもてなかった。彼らに追いつこうとして全体がレベルアップした」と同校関係者はいう。

 同校にはもともと国際科があり、留学生を受け入れてきた。国際交流を進める中で、サッカー選手の留学話が持ち上がった。野球やバスケットなどでも受け入れた実績があり、学校全体で国際交流に取り組んでいるという。

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 高体連によると、加盟登録している留学生は、統計をとり始めた04年度の211人から、05年度に253人、06年度に293人と年々増えている。

 06年度に留学生の登録数が多かった種目は、全国で59人のサッカー男子、43人のバスケット男子、24人のバスケット女子、22人の卓球男子など。卓球女子、バレーボール、陸上、柔道、ラグビーなどにもいる。

 一方、高体連は留学生の割合が増すと勝利至上主義になりかねないとして、93年に1チームごとの人数制限を設けた。出場登録、出場とも、全体の2割程度まで、としている。11人でプレーするサッカーなら2人まで出場可、5人のバスケットなら1人となる。

 この歯止めもあり、高体連全体の登録部員127万人(06年度。硬式、軟式野球は含まず)のうち、留学生の比率はごくわずかだ。人数は少ないが、活躍が大きいために目立つというわけだ。

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 卓球女子で昨年の全国高校総体・学校対抗の部で16強に入った清水国際高(静岡県)の場合、7年前から卓球「大国」の中国から留学生を受け入れている。2年生の馮叶(フォンイエ)さん(16)は昨年の16強の中心選手。同校が受け入れた目的は、部全体のレベルアップだ。強い選手と練習するうちに周囲の選手も上達し、団体戦で勝てるようになるという。

 留学生側のメリットも大きい。馮さんの場合、子供のころから卓球をしていたが、中国代表になるほどではなかった。「日本のほうがチャンスが多い。卓球で大学に進んで、将来は日本の会社に入りたい」という。実際、同校が最初に受け入れた留学生は日本の大学に進み、日本の企業に就職している。

 スポーツがきっかけとなって、国際交流が進んだケースだ。

 同じ静岡県の国際開洋第一高の場合は、事情が異なる。同校はチベットやネパールなど主にアジアから約50人の留学生を受け入れている。「スポーツで招いているのではないが、全寮制なので何かしら部活動をしている」のが実情だという。

 スポーツ強化のためではなく、国際交流が進んだ結果としてスポーツをする留学生が増えたケースは、このほかにもありそうだ。

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