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津軽三味線の高橋竹山記念碑、建立

2007年05月03日

 津軽三味線を芸術の域まで高めた三味線奏者高橋竹山(ちくざん)(1910〜98)の記念碑が古里の青森県平内町に建立され、4月28日、除幕式が行われた。竹山の記念碑がつくられるのは初めて。地元の弟子たちが資金を出し合って造った。除幕式で弟子たちは三味線を弾き歌い、竹山の音色と人柄に思いをはせた。

写真記念碑の除幕式で、三味線を弾く弟子ら=平内町小湊で

 記念碑は高さと幅が共に約180センチ。平内町小湊の国道4号沿いに立つ。「津軽三味線名人位 高橋竹山先生之碑」と彫られた白御影石の台座の上に板状の黒御影石の碑石を乗せた。碑石には三味線を弾く竹山の姿と生前の言葉を刻んだ。

 「私がくるしかった/生活のなかで/考えたことは/三味線にバチに/魂をいれると/いうことだけだった」

 竹山は幼少の頃に半失明して、三味線の世界に入った。東北や北海道の家々を訪ねて回って演奏し、「最後の門付け芸人」とも呼ばれた。

 建立は、弟子らが師の功績を故郷の地に残そうと計画した。弟子の一人八戸清春さん(70)によると、竹山は生前に「記念碑をつくるなら他人の金に頼らずに平内町で」と話していた。今後は年に1度、記念碑の前で津軽三味線の演奏会を開き、竹山と同町のつながりを伝えていきたいという。

 除幕式では、石碑の前で地元の「竹伸会」会員ら28人が、「十三の砂山」など4曲を演奏、津軽民謡も披露した。

 八戸さんは「今日は先生も来て三味線を聴いているみたい」と話した。八戸さんには、石碑に刻まれた竹山が喜んで泣いているように見えた。

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