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その名も「盆栽村」 愛好家のスポット

2007年05月02日

 新緑がまぶしいゴールデンウイーク、さいたま市北区盆栽町にある通称「盆栽村」で、「大盆栽まつり」が開かれる。海外からも愛好家が訪れるという隠れた観光スポットを訪ねてみた。(アサヒ・コム編集部)

写真郵便局の名前にも「盆栽」=さいたま市北区盆栽町で
吉田茂元首相が九霞園に預けたケヤキの盆栽。盆栽界で最も有名なケヤキだという=さいたま市北区盆栽町で
九霞園の園内。針金をかけずに育てられた盆栽が穏やかな雰囲気を醸す=さいたま市北区盆栽町で
盆栽町内のかえで通り。「大盆栽まつり」期間中は即売店が並ぶ=さいたま市北区盆栽町で

 盆栽村が誕生したのは、1925年。1923年の関東大震災で被災した盆栽業者が、よりよい環境を求めて移転してきたのが始まりだという。「盆栽を10鉢以上持つ」「二階屋は建てない」「垣根は生け垣とする」「門戸を開放する」といった内規を定め、盆栽園と盆栽愛好家による「桃源郷」を形成した。

 現在は内規もなくなり、閑静な住宅街に盆栽園が点在するという不思議な街になっている。多くの盆栽園は無料開放されており、自由に見学できる。

 盆栽は「年配男性の趣味」というイメージが強いが、最近の盆栽園には若者や女性の姿も見られる。手軽に楽しめるミニ盆栽や草花盆栽が人気の裾野(すその)を広げているらしい。

 吉田茂元首相や内外の要人が多く訪れていた名園「九霞園(きゅうかえん)」2代目の村田勇さんは「無理に難しい盆栽を育てる必要はない。観葉植物や多肉植物だって立派な盆栽になる。日常生活の中で育てられるものを選べばいいんですよ」と話す。吉田茂元首相が愛したことで有名なケヤキの脇で、ムギやニンジンの盆栽が風にそよぐ。歴史ある町に、新しい風が静かに吹いていた。

     ◇

 「大盆栽まつり」では、各盆栽園が所有する貴重なコレクションが公開されるほか、プロによるデモンストレーションが行われる。即売会もあり、掘り出し物を求める愛好家でにぎわう。期間は5月3日〜5日の午前9時〜17時(5日は16時)。詳しくは、さいたま市大宮区総務課地域商工室(電話048・646・3093)か、「大盆栽まつり」のウェブサイトで。

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