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大人になったら山遊び MTBツアーに挑戦

2007年05月10日

 マウンテンバイク(MTB)で山道を走る。ガイドが案内するツアーも各地で開催され、大人の遊びとして定着しているようだ。初心者向けツアーに、ふだんはほとんどスポーツをしない男性記者(33)が参加してみた。(アサヒ・コム編集部)

写真新緑の山道を駆け抜ける
写真20代から50代までの幅広い参加者
写真舗装路で一気に高度をかせぐ
写真ハイカー優先を守っていると、「すごいね〜」とハイカーから声がかかり、和やかな雰囲気に。
写真岩の露出するタイトコーナーでゲーム。参加者一人一人が挑戦する
写真パーツを赤で統一した吉野健次さん(42)のMTB。「パーツの値段は家族には内証です。」と皆さん口をそろえる。

 午前9時30分、東京都西多摩郡檜原村に集合したのは、記者を含めて8人。20代〜50代まで各年代がそろい、うち2人が女性だ。

 参加したのは、2002年から、MTBを中心にアウトドア全般のツアーを実施している「セブンヒルズアドベンチャー」。ガイドはともに30代の池ケ谷誠さん・さえらさんご夫妻。誠さんが先頭でリードし、さえらさんが初心者や女性のフォローをする。今日のコースは、舗装路で一気に山を上り、登山道を下りて帰ってくるコース。天気は快晴、絶好のコンディションだ。

 休憩を取りながら、約15kmの舗装路を上っていく。序盤こそ、景色や会話を楽しむ余裕があったが、傾斜がきつくなった後半はまったく余裕なし。一番軽いギアにしているため、足の回転の割に前に進まない。歩いた方が速いのでは……という思いが頭をよぎるが、誰もMTBを降りようとしない。

 初参加で最高齢の田坂優好さん(51)は先頭グループで快調に飛ばす。MTB好きのご主人、松平崇(28)さんに誘われて初参加したという章子さん(27)も笑顔で快走する。

 一方、記者はすっかり先頭集団を見失ってギブアップ。MTBを押して歩き、出発から約2時間経過した正午すぎ、先頭グループが待つ登山道入り口に到着した。1.5リットル用意した水も残りわずかになっていた。

 登山道入り口で昼食をとった後、下り用の準備を始める。ヘルメット、サングラス、グローブは必須。初級コースでは必須とされていないが、ひじやすねを守るプロテクターもあると安心だ。

 装着を終えると、山道を初めて走る参加者向けに講習があり、基本的な乗車姿勢などを学ぶ。「ハイカー優先。自転車を降りて待ち、あいさつをする」「必要以上にタイヤをスライドさせ、登山道を傷つけない」「登山道から外れない」といったマナーを全員で確認すると、いよいよスタートだ。

 新緑あふれる登山道を走り出す。身震いするほど気持ちがいい。ちょっとした岩や段差はそのままのスピードで飛び越える。スピード感とジャンプしたときの浮遊感がたまらない。着地のショックはサスペンションが吸収してくれる。MTBが本来の能力を発揮する瞬間、上りの疲労が吹き飛ぶ。

 ただし、そこは登山道。岩や木の根が行く手をはばむ。テクニックを要する場所ではガイドが手本を見せ、参加者全員が成功するまで繰り返す。歓声を上げる様子は子どものようだ。そうするうちに初対面の参加者の間に不思議な連帯感が生まれる。

 茨城県から参加した張替修(はりがえ・おさむ)さん(43)は「1人で山に入るより、ツアーのほうが安心。走るだけでなく、遊びの要素もあるのがこのツアーの魅力」と話す。忙しい仕事の合間をぬって参加しているリピーターの一人だ。

 出発から約6時間経過した15時30分すぎ、出発地点の駐車場に到着した。下りはあっという間だった。暴れるハンドルを押さえ、ブレーキレバーを握り続けた両手にもはや握力はないが、その疲労感が心地よい。登山道で派手に転倒した田坂さんも「楽しかったぁ」と満面の笑みをみせた。大人を子どもにする不思議な力が山にはあるようだ。

     ◇

 「セブンヒルズアドベンチャー」のMTBガイド料金は6000円(保険料・税込み)。MTBとヘルメット、グローブはレンタルも可能。問い合わせは電話(044・833・3060)かホームページで。なお、MTB購入の際は、ホームセンターなどで販売されている格安品は、山道の走行に耐えないものもあるので注意が必要だという。

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