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スリランカゾウの「アヌーラ」、来日50年

2007年05月14日

 日野市の多摩動物公園で飼われているスリランカゾウ(セイロンゾウ)「アヌーラ」が昨年11月、来日50周年を迎えた。60〜70歳が寿命とされる中、アヌーラは推定53歳のおじいちゃん。でも甘ったれで、見せるしぐさが愛くるしい。12日には記念式典が開かれ、アヌーラ来日のきっかけとなった三笠宮ご夫妻も出席し、長寿を祝った。

写真来日50年を迎えたスリランカゾウ(セイロンゾウ)の「アヌーラ」=日野市程久保7丁目の多摩動物公園で

 アヌーラは国内のゾウの雄では最高齢。1956年11月、スリランカから上野動物園に来た。三笠宮ご夫妻が同年5月、同国を訪問した記念に贈られた。カバのおりで約1年半過ごした後、58年5月、多摩動物公園の開園とともに移った。

 調教で使う言葉は今も母国の公用語、シンハラ語だ。「ヒンダ(お辞儀)」「ダナ(お座り)」……。調教をしない時期が十数年あったが、10年ほど前に復活させた時も、アヌーラはちゃんと言葉を覚えていた。

 飼育係の熊谷岳さん(30)は「本当に頭の良いゾウですよ」。かつてこんな出来事があった。

 熊谷さんがバナナを足元に放り投げるが、少し狙いが外れたため気づかない。仕方なく再びバナナを投げたら、待ってましたとばかりに両方ともぺろり。「ふたつ食べたいから、気づかないふりをしていたようだ」

 一方、手でエサをあげるとのどを鳴らし、頭をすり寄せてくる。熊谷さんは、ちょっとずるいが甘ったれのアヌーラが可愛くて仕方がない。

 アヌーラ来日の年に動物園に就職し、飼育も担当した川鍋富義さん(69)は「同級生みたいなもの。いつまでも元気でいてほしい」。

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