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映画「Watch with Me〜卒業写真〜」を見た

2007年05月15日

 映画「Watch with Me〜卒業写真〜」の試写会が11日、東京都新宿区の新宿バルト9であった。主演の津田寛治さん、羽田美智子さんらが舞台あいさつで、作品に対する熱い思いを語った。6月9日から全国ロードショーが始まる。(アサヒ・コム編集部)

写真主役の津田さん(右)と羽田さん=東京都新宿区の新宿バルト9で
写真瀬木監督、出演者が舞台あいさつ=同
写真本当の夫婦のように息の合った演技をみせた津田さんと羽田さん=同
写真新人の中野大地さんと高木古都さん=同
写真映画を紹介する瀬木監督=同

 映画は、がんを患い余命半年と宣告された元報道カメラマン上野和馬のストーリー。故郷に戻り、同級生らと会って、昔の記憶をたどる。やがて妻・由紀子の協力を得て、最後の写真集を作り上げることを決意する。

 和馬役は津田さん、妻の由紀子役を羽田さんが演じる。中学生時代の和馬に扮する中野大地さんと和馬の初恋の人、荻原ひとみ役の高木古都さんは、オーディションで選ばれた新人だ。映画の舞台は、福岡県久留米市。久留米で結成されたチェッカーズ出身の高杢禎彦さんが、和馬の先輩役を演じる。

 テーマは「生と死」。人は普段忘れがちだが、「死」は誰にでも必ず訪れる。自分の死が近いと知ったとき、あなたは何をするのか。作品は問いかけている。

 ホスピスでボランティアの経験がある瀬木直貴監督は、人の死や生き様、感情をリアルに描くことにこだわったという。「この映画を見て流す涙は、悲しい涙ではなく、身近な人を思い出しながら流す、あたたかいやさしい涙であってほしい。自分の一番大切な人と見て欲しい」と語った。羽田さんは「脚本を読んで心が震えた」。高杢さんは、自らのがん体験と重ね合わせ、家族に支えられた闘病時の自分を思い出したという。

 この映画でもう一つ考えされられるのは夫婦の関係だ。和馬と由紀子のちょっとした一言、行動がお互いの心を揺さぶる。妻に車いすを押してもらいながら、初恋の思い出探しをする夫。介護は夫のためではなく、自分が後悔しないためではないかと自問する妻。残された時間が少なくなっていく中で、「夫婦とは何か」を、あらためて突き詰めていく。監督の言葉通り、一番大切な人と見ることをおすすめしたい。

 物語が進むにつれ、登場人物が自分の家族や知人に見えてきた。瀬木監督の現実感へのこだわりと、出演者らの自然な演技力が生み出すものだろう。

 人生最後の一言で「ありがとう」といえるように、毎日を大事に、前向きに生きようと思わせられる作品だ。

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