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航空技術で新リヤカー 軽量・小回り、静岡で開発

2007年05月25日

 ヘリコプターに似た1人乗り飛行機ジャイロコプターを製造販売している静岡県袋井市の小野田清さん(62)が、自転車で引っ張るリヤカー「サイクルカート」を開発した。航空規格の素材や部品を使うなど、飛行機の技術を随所に生かした。おなじみの旧来型リヤカーに比べ、格段に軽くて小回りがきくので、街中でもスーイスイ。使い心地は、試した知人たちにも好評だ。

写真標準型のサイクルカート「るんるん」を装着した自転車を押す、小野田清さん。左がビジネス型=静岡県袋井市中新田で

 サイクルカートは、コの字形の引き手が付いた従来のリヤカーと異なり、荷車を1本の金属の柄で引っ張る。その柄を、自転車のサドルの支柱に取り付ける仕組みだ。素材も従来の鉄ではなく、航空規格の軽量で強いアルミ合金を採用。部品の結合は溶接ではなく、航空規格のボルトやピンを使った。重量は鉄製の半分ほどだという。

 開発を思いついたのは昨秋。街中でリヤカーを引いて走る宅配業者を見かけた。懐かしさと古臭い違和感を覚えた。同時にアイデアが浮かんだ。

 大手宅配業者は00年ごろから、近場の配達は環境に配慮し台車やリヤカー付き電動自転車を使うことが多いという。

 小野田さんは業者への聞き取りを試みた。従来のリヤカーは、引き手とサドルの間に足を挟んだり、負荷がかかって自転車のサドルが折れたりすることがあった。小野田さんは、そうした事故や不具合が起きないように工夫。自転車と柄の取り付け部には、ヘリコプターの操縦かんに使われる球形の金具を用いた。

 満足できる出来栄えだった。乗ってみると、カートは上下左右になめらかに動く。狭い道幅4メートルでのUターンや、坂道でも荷車がスムーズについてくるのがわかった。

 子どものころからパイロットにあこがれていた。家業の鉄工業を手伝いながら独学し、約40年前からジャイロコプターをつくっている。でも、ジャイロは誰もが乗るものではない。「いつか自分の技術を身近な物に生かして、社会に役立つ物をつくるのが夢だった」と、小野田さんは話す。

 製品名「るんるん」。標準型(5万5000円)は重量14.5キロ、最大積載量50キロ。主に業務用のビジネス型(受注生産)は重量24〜24.5キロ、最大積載量150キロ。いずれもブレーキ付き。問い合わせは小野田さん(電話0538・23・7815)へ。

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