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口コミの威力 ひと月で1500万人

2007年06月01日

 4月末に開設してわずか1カ月で、のべ1500万人が利用した携帯サイトがある。運営するベンチャー企業がしたことは、プレスリリースを出しただけ。広めたのは、口コミだ。記録的ともいえるスピードの口コミは、どう伝わったのか。(アサヒ・コム編集部)

写真開設1カ月で記録的なアクセス数を集めた「顔ちぇき」
写真まずは顔写真を自分撮りする。
写真性別を選んで、メールで写真を送ると……
こうして結果が表示される。目鼻口の位置や大きさを計測して、似ている有名人を選ぶ仕組みだそうだ。
写真ジェイマジック社の社員たち。中央が宮田拓弥社長

 1日平均80万人。そんな利用者数をたったひと月でたたきだしのは、「顔ちぇき」というサイト。携帯電話のカメラで、顔写真を撮って、メールを送ると、独自のシステムの分析で、その顔に似た顔を持つ芸能人の名前が返信される。試しに記者もやってみた。メガネを外して目を大きく開いた写真を送ると、結果は「今井翼59% 原田龍二57%」。ぼうぜんとして、人に見せると「あり得ない」と笑われた。そんなコミュニケーションを誘うサイトだ。

 画像認識技術を使った携帯サイトを展開するベンチャー企業「ジェイマジック」が、4月26日に開設した。

「はやるという自信はありました。でもまずは、1、2万人に使われれば成功だろうと思っていたんです」(ジェイマジック社長の宮田拓弥さん)

 携帯各社の公式メニューには載らないいわゆる「勝手サイト」で、宣伝といえば、プレスリリースを出しただけ。それを瞬く間に広めたのは口コミだった。驚いた同社が、広がった経路を分析してみた。

 まず、リリースをもとに、IT系ニュースサイトに記事が掲載された。すると、ごく一部の「新しもの好き」の人が利用し、その結果をミクシィなどのSNSの日記に書き込んだ。すると、その日記を見た友人が試し、また日記を書く。そして、その友人が……というスパイラルができあがった。

 もう一つが、検索エンジンの「検索語ランキング」だ。SNSスパイラルを受けて、検索語として急上昇。あるテレビ局でランキングと同時に、サイトが取り上げられると、SNSを利用しない層からも利用者が広がった。勝手サイトにもかかわらず、アクセスを集められたのは、携帯電話の検索エンジンが大きかった。

 奇跡をおぜん立てしたのは、ここ1、2年で大きく普及したものばかりだ。3年前では、これほどのスピードは起きなかっただろう。

「担当したチームが、機能を絞り込み、ビジネスモデルをあえて固めなかったことも大きい」と、宮田さん。有料でもなく、会員登録もいらない手軽さだからこそ、これだけのスピードが出たという見方だ。

「携帯サイトは、まだまだ突き抜けるような可能性を秘めていることがあらためてわかりました。写真をメールで送ると、何かができる。そんな価値観を広げていきたい」

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