ネット視聴率ってどう計るの?2007年06月16日 YouTubeは23%、2ちゃんねるは18%。テレビ番組の視聴率のような「ネット視聴率」が、IT関連の記事で時々出てくる。これってどう計算しているのだろう。(アサヒ・コム編集部)
この分野の国内最大手、ネットレイティングス社(東京都渋谷区)を訪ね、マーケティング担当の西村総一郎さんに話を聞いた。 「基本的にはテレビと一緒です。全国から調査対象を選んで、そのご家庭のネットのアクセス状況を調べて集計しています」 なるほど。さらに西村さんの話を以下の5つにまとめた。 〈家庭のすべてのPCが調査対象〉 「テレビのチャンネルは限られていますが、インターネットのサイトは無数。そこで、統計的に必要となるサンプル数は、テレビよりも多くなるんです」 同社は、全国で7000のサンプル世帯を抱えている。テレビの視聴率では、全国27地区でそれぞれ200〜600世帯だ。 サンプル世帯には、「機械」の代わりに、計測するための専用ソフトをパソコンにインストールしてもらう。このソフトは、ブラウザーを起動すると自動的に立ち上がり、どのサイトにどれだけアクセスしたのか細かく記録される。しかも一人暮らし以外の家では、その家の誰がアクセスしたのかまで確認するようになっている。家にPCが複数ある場合は、すべてのPCにソフトをインストールしてもらうという徹底ぶりだ。 専用ソフトはウィンドウズのみ対応。マックユーザー、リナックスユーザーの動向はカウントされていない。 〈謝礼は年間数千円〉 サンプル世帯の選び方はこうだ。 月に1度、調査対象となる地域を決める。その地域の市外局番と市内局番を調べたら、下のけたをランダムで作り出して、その番号に電話をかける。そして、電話に出た相手に「家にパソコンがあり、ネットを使っているか」を聞く。YESなら「サンプルになってほしい」と交渉する。 「この交渉が難しい。特にパソコンに詳しくない人からは、面倒なことはいやだと敬遠されがちですが、パソコンに詳しい人だけの視聴率では偏りますから」 ダウンロードがわからない人には、CD―ROMを郵送するなどのケアをしているという。 謝礼は年間数千円相当の商品券だそうだ。 〈20代単身世帯がつかまらない〉 交渉で承諾してくれるのは10世帯に1世帯以下。特に難しいのが、20代の一人暮らしだ。平日は遅くまでいないことが多く、電話ではつかまらない。最近では、ネットは使っていても、電話は携帯だけという人も多い。こういう人は対象から外れてしまう。 〈23%なら1000万人〉 サイトのアクセス数といえば、ページが表示された回数を、サイト全体で足し合わせたページビュー(PV)が良く知られる。しかし、同じ100ページビューでも、100人が1回ずつ見ているのか、1人が100回見ているのかでは、広告の手法も変わってくる。 そこで、視聴率として主に使われるのは「リーチ」という数字。冒頭の「YouTubeが23%」というものこれだ。 リーチとは、あるサイトについて、一定期間、たとえば1カ月に1度でもアクセスした人が、ネットユーザー全体に対してどのくらいの割合いるかを表す数字だ。同社の調べでは、家庭からのネットユーザーは国内で4500万人。23%ともなると、1000万人を超す。テレビの視聴率なみのスケールだ。 〈2社の元データは一緒〉 国内ではネットレイティングス社のほか、テレビの視聴率で知られる「ビデオリサーチ」の子会社「ビデオリサーチインタラクティブ」もネット視聴率を調べている。しかし、両社の数字に違いはあまりない。 それもそのはず、同じサンプル世帯の同じデータを元にしているのだ。 以前はビ社も独自で持っていたが、今は同じソフトを使って、データを共有しているという。 「サンプル世帯の維持コストの負担に加え、サンプル世帯を使う調査手法は、うちの特許です。同じような調査は他社はできません」 ただ、自動的に新しい画面が開く広告を数字に含めるかなど、視聴率の計算方法が両社で微妙に異なるため、まったく同じ数字にはならないという。 PR情報コミミ口コミ
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