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ベッソンが監督「引退」 9月公開アニメが最後

2007年06月13日

 「レオン」などで知られるフランスのリュック・ベッソン監督(48)が、初のアニメ「アーサーとミニモイの不思議な国」の宣伝で来日し、12日、アサヒ・コムとのインタビューで「監督するのはたぶんこの作品が最後」と監督引退を「宣言」した。(アサヒ・コム編集部)

写真来日したベッソン監督
写真実写パートのアーサー(左、フレディ・ハイモア)と祖母(ミア・ファーロー) (C)2006 EUROPACORP−AVALANCHE PRODUCTIONS−APIPOULAI PROD
写真CGキャラクターのアーサー(中央)と王女(右)

 83年の「最後の戦い」でデビューし、「フィフス・エレメント」や「ジャンヌ・ダルク」などの大作を手がけたベッソンは、これが監督10作目。「引退」の理由は「疲れたから」。

 「監督はハードな仕事だし、金や名声のために働く気はない。10本でもう十分。私が恐れているのは、同じことを繰り返してしまうこと。だからやめる」

 今後は、監督業と並んで力を注いできたプロデューサーとしての仕事が中心になる。ローリング・ストーンズの曲を使ったミュージカル風のアニメ「ルビー・チューズデー」を製作中という。

 「アーサー…」は、10歳のアーサーが不思議な装置で体をミクロ化し、小さなミニモイ族が住む地底王国で冒険をするファンタジー。地底の場面はCGアニメ、冒頭と結末は役者が演じる実写になっている。

 子供に向けて映画を作るのは、ベッソンにとっては初めての(そして最後の)試みだった。

 「年を重ねると、次代を担う子供たちに何かを伝えたい、という気分になるのかな。ここ10年、世界は若い世代にとって生きづらくなった。富める者と貧しい者の格差は広がり、溝は深まった。愛、自然への敬意、他者への敬意――そんなものを子供たちに与えたくてこの映画を作った。彼らにとって『good food(よい食べ物)』になるようにね」

 日本人の目にはクセのあるキャラクターデザインだが、アーサーが恋するミニモイ族の王女は、日本のアニメで流行中の「ツンデレ」タイプ。気位が高くツンツンしているが、好きな人に時折デレッとした態度を見せる。

 「彼女は、王国を導く責任を自ら背負う一方で、まだ女の子でもある。その両面性が魅力だ。誇りを重んじるというところが日本的なのかな?」

 9月に全国公開予定。

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