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女性の7つのキモチ、光と影で表現 紫舟さん書道展

2007年06月15日

 心細そうにゆらゆらと文字が揺れる「寂」、「ぬくもり」に包まれる「愛」――。気鋭の書家・紫舟さんの個展が、21日まで、東京・表参道のプロモ・アルテギャラリーで開かれている。書を鉄筋の造形を使って立体化。そこに光を当て、影も使って表現する斬新な手法で、わびさびの世界を生み出している。

写真孤独な影を落とす「独」
写真「ぬくもり」に包まれた「愛」など、作品が並ぶ会場
写真斬新な作品展を開催している紫舟さん

 展示されているのは、女性の感情を表現した7点。それぞれに異なる光が当てられている。「潤」は涙を表すように文字がにじみ、「独」はスポットライトが当てられて「独り」ぼっちの影が落ちる。「いっつもありがとう」は、一つの鉄筋文字から四つの「ありがとう」の影が浮かぶ。

 書を鉄筋にする作業は、鳥取市在住の造形作家・徳持耕一郎さんと進めた。紫舟さんは「私たちは、形のある実態より、あいまいなものにこそリアリティーを感じる。書の意志を影で表現したかった」と話す。会場を訪れた人たちは床に座り、感情を発する文字の世界にひたっていた。

 紫舟さんは巧みな筆遣いで感情を書に表す若手書家。朝日新聞の無料会員サービス「アスパラクラブ」のサイトで「紫舟とあなたの一語一会」を連載している。

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