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世界一の口笛を聴いた まるで鳥のさえずり

2007年06月29日

 まるで森の中で鳥のさえずりを聞いているかのよう――。今年4月、米国で開かれた「国際口笛大会」で優勝した東京都の分山(わきやま)貴美子さん(35)を訪ね、「世界一」の口笛の音色を聴いた。(アサヒ・コム編集部)

写真ピアノの伴奏と共に美しい口笛を奏でる分山貴美子さん
写真講師の分山さんが「ピュー」と吹くと生徒らも「ピュー」と口笛で答える。そんなやりとりが鳥のさえずりに聞こえてくる
写真「ピュー♪ピュー♪」と合奏してうまくまとまると、喜びのあまり笑いが止まらない
写真「こういう感じで」と楽しく口笛指導。お互いに笑顔がこぼれると練習のテンポも自然と弾む

 口笛で聴衆を魅了した分山さんは「私にとって音楽の表現の一つが口笛。その独特な響きが人をひきつけるのでしょう」と語る。繊細で、透き通るような素直な音には心地よさを感じる。

 分山さんのすごさは、3オクターブの高音域が出せること。加えて、口笛とは思えないほどのビブラートを奏でる。

 12カ国から、えりすぐりの43人が参加した国際大会の前にも、特に猛特訓はしなかった。ピアノを弾きながら「ピューピューピュイ♪」と軽く吹いて、練習した程度だという。

 「知らない間に口笛を吹いていました」。福岡市出身の分山さんは幼少の頃、家で飼っていたセキセイインコの鳴き声を聴きながら、自然に口笛を覚えていった。国立音大在学中には「口笛とピアノ」の弾き語りもやった。

 ピアノを弾き、口笛を吹いてメロディーを紡ぎ出す。できあがった楽譜にサインを入れる時が最高の時間だという。

 そんな分山さんは、都内に2カ所の口笛教室を開いている。音色にひかれた8人が、国立市の「国立音楽センター」に集まり、月2回のレッスンを受ける。

 練習は、腹式呼吸法から始まって音をあわせる。楽譜を前に20〜60代の男女が口をとがらせて「ピュー♪」。身体から発する音には、楽器とは異なった温かみがある。

 また、口笛には様々な効用がある、と分山貴美子オフィシャルファンクラブ「kimidori」事務局長の肖嘯(しょう・しょう)さん(29)は話す。「顔がひきしまり小顔に見えたり、腹式呼吸することで姿勢が良くなったり、ヨガの効果もあります」

 口笛なんか簡単だろうと、記者も試しに吹いてみた。「ピ〜」。まるで、ひよこだ。教室に通う生徒さんのように大きな音が出ない。ましてやビブラートなんて、どう出していいのか……。分山さんは「あきらめずにひたすら吹き続けることが大事。口の周りに筋肉がついてきます。舌の位置にも気をつけて」。

 7月7日午後6時半、東京都北区のJR王子駅前「北とぴあ」で「国際口笛大会で響いた日本人の口笛」コンサートがある。詳しくは分山貴美子さんの公式ホームページまで。

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