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えんぴつで乗りつぶす鉄道全駅

2007年06月25日

 鉄道趣味で「乗りつぶし」といえば、鉄道の全区間を乗り倒すこと。国内の全線を乗りつぶすとなると、金も時間もかかる。「えんぴつで日本全駅」(メディアファクトリー刊)は、全国の「駅名」をなぞり書きすることで、乗りつぶし気分を味わおうという趣向だ。(アサヒ・コム編集部)

写真路線図の駅名をえんぴつでなぞり書きする。一駅一駅進む感覚が、鉄道に近い
写真JR編は4588駅。路面電車やモノレールも収録した私鉄編は4878駅
写真全国でもっとも長い駅名もこの通り。巻頭で取り上げられた路線は、写真入りのカラーページだ
写真全部なぞり書きして、京急の乗りつぶし達成。独特の達成感がある

 鉛筆でなぞり書きする本は、昨年の「えんぴつで奥の細道」(ポプラ社)の大ヒット以後、さまざまな類似本が出ている。担当編集者の江守敦史さんは「路線図を眺めてどんな駅があるのかを見るのは楽しい。えんぴつ本にしたら受けるのでは、と電車に乗っていて(出版を)思いついた」と言う。

 ページをめくると、全国の鉄道の「路線図」がずらりと並ぶ。JR編は4588駅、私鉄編は4878駅を収録。駅名は大きな文字で薄く印刷してあり、ここをえんぴつでなぞり書きする。

 国交省の鉄道要覧に沿った正式名を採用。東北本線の始発駅は「東京」だ。赤羽線はあるが、埼京線は出てこない。路線ごとの解説や、鉄道関連のうんちくも盛り込まれている。

 乗った経験はなくても、艫作(へなし)、風合瀬(かそせ)などと海にちなんだ難読駅名が多いJR五能線や、深い山間を走りながらなぜか「平」のつく駅名が続く黒部峡谷鉄道などをなぞると、旅情にひたれそううだ。

    ◆

 さっそく記者も“挑戦”してみた。かつて沿線に住んでいた京浜急行。泉岳寺、品川、北品川……。駅周辺の情景を思い浮かべながら駅名をなぞる。花月園前、生麦……。「快特」に乗ると一瞬で通過する駅だ。能見台、金沢文庫……。駆け出しの記者の頃、取材で行ったなあ、と思い出に浸りながら10分、ようやく三崎口(神奈川県三浦市)に到着。さらに粘ること5分、京急全4路線72駅を「乗りつぶし」た。なぞり書きしただけだが、かすかな達成感も。

 江守さんは、「駅名以外にも、鉄道ネタでえんぴつ本はできる。反響がよければシリーズ化していきたいですね」と話している。各1300円(税別)。

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