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アイフォンに対抗? 米で新手の音楽配信サービス相次ぐ

2007年06月30日

 アップル社の新型携帯電話機「iPhone(アイフォン)」の発売が話題になっているが、一方で米国では、新手の音楽配信サービスが相次いで誕生している。(アサヒ・コム編集部)

写真携帯電話からも自分の音楽ライブラリが聴ける「nuTsie」
写真ネット接続したPCがあれば、好きな場所から音楽を楽しめる「lala.com」

 米シリコンバレーに本社を置くlala.com。6月5日に「iTunes」の音楽ライブラリーをwebサーバーにアップロードし、好きな場所から音楽を楽しめるサービスを発表した。コンセプトは「どこでも聴ける自分専用音楽ライブラリーと、プレーリストの共有機能を合法的に提供する」。ベースにあるのは「フェアユース」、つまり「自分の手持ちの楽曲を自分だけで楽しむ分には問題ないでしょ」という考え方だ。

 専用のプレーヤー「lala player」をダウンロードして起動すると、ユーザーのライブラリーをスキャンし、lala.comのサーバーにない楽曲データだけをアップロード。プレーヤーさえインストールしておけば、インターネット接続した任意のPCで自分の音楽ライブラリーを聴くことが出来る。さらに自分のプレーリストだけではなく、他のユーザーとリストを共有しストリーミング再生を行えるのがポイント。もちろん、楽曲データ本体は共有できない。

 他のユーザーのプレーリストを利用する際には、当然のことながら、自分がデータを持っていない楽曲も含まれることがある。この場合にはパーソナライズド・ネット・ラジオの形態で再生され、「同じアーティストの曲が2曲続けてかかってはいけない」という、米国デジタルミレニアム著作権法(DMCA)で定められたネット・ラジオの規定を順守する仕掛けになっている。これがlala.comの大きなポイント。

 再生された曲については、その著作権者に対してライセンス料を支払うとしている。もちろん、ユーザーは無料で利用できる。「じゃあどうやってもうけるのさ」と思ったあなた。この会社はもともと、ユーザー同士が手持ちのCDを交換できるサービスを手がけており、CDの交換1枚につき1ドルの手数料を会員から集めていて、それなりに収益を上げていたし、有料で楽曲がダウンロード出来るサービスも手がけているので、今回提供を始めたサービスは、これらの有料サービスを拡大するための「呼び水」的位置づけになると見られる。

 「lala.com」のサービスがPCで利用するのに対し、シアトルに本社のあるMelodeo Inc.が同じく6月5日に発表した「nuTsie」は、PCはもちろん、携帯電話からも、自分の音楽ライブラリーが聴けてしまう。まさに「iPodフリー」を実現する画期的なサービス。

 「lala.com」のサービスと異なり、ユーザーが持っているライブラリーのXMLデータのみを書き出してアップロードするが、楽曲データそのものはアップロードしない。また、自分が持っていて、かつMelodeo社が権利をクリアした曲だけを「シャッフル・モード」で演奏する。シャッフルすることにより、Melodeo社が権利をクリアしていない曲の欠落をカバーする仕掛けになっている。

 ただし、これらのサービスの日本での提供は、今のところ予定されていない。

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