現在位置:asahi.com>コミミ口コミ> 記事

コミミ口コミネット

セカンドライフに日本企業も続々

2007年07月05日

 ネット上の3次元仮想世界「セカンドライフ」に大手企業が次々と進出。仮想の世界と現実をつなぎ相乗効果をねらう試みが動き始めた。(アサヒ・コム編集部)

写真セカンドライフ内では、リア・ディゾンさんの水着が無料配布された。水着を着た住人は満足そうだ(右下)=パルコ・シティ提供
写真セカンドライフ内で撮影されたCM映像が街頭テレビに映し出された=東京都渋谷区で
写真今年3月からオープンしたパルコ・シティの店舗。店の周辺で1日がかりでCMが撮影された=パルコ・シティ提供
写真三越の前身である越後屋を再現した店舗。1年で12万人の集客を見込む=三越提供
写真店内では番頭ロボットが接客。扇子などが無料でもらえる=三越提供
写真写真に触れば各地の観光名所に飛んでいける=エイチ・アイ・エス提供

 東京・渋谷。ハチ公前交差点に面したビル2階にある街頭テレビにセカンドライフ内でロケしたCMが流れた。ワンピース姿の女性が買い物のあと、ドライブを楽しみ、海辺で夕焼けを眺めるという映像だ。

 交差点で見上げていた会社員の男性(24)は「思わず見入ってしまった。将来、セカンドライフと現実を行ったり来たりするかも」。

 アパレル流通企業のパルコなどのサイトを運営するパルコ・シティ(本社・東京都渋谷区)と携帯サイト運営会社モバイルファクトリー(本社・東京都品川区)がしかけた。「仮想世界の映像を現実のCMとして放映する斬新さをねらった」という。

 実際のパルコの店舗に掲げているポスターも仮想店舗に。水着を着たモデルのリア・ディゾンさんのポスターだ。仮想空間のなかで実写のポスターは目立つ。ポスターの傍らでその水着を無料配布すると、数千人の住人が着て帰ったという。

 担当者は「仮想世界でイベントを楽しみ、現実世界で買い物をする流れを作りたい。現実のパルコで使用できる格安券を仮想世界だけで販売することも検討してます」。

 旅行業界ではエイチ・アイ・エス(本社・東京都新宿区)が出店した。

 他国の観光当局や代理店と協力してセカンドライフ内に、売り込みたい名所を仮想的に出現させる。そこでパンフレットでは味わえない疑似体験をしてもらうことで、将来、商品化につなげる計画だ。

 パラオ、スリランカなどにも日本人が知らないビーチリゾート地があり、当面の狙い目にしているという。

 百貨店大手の三越(本社・東京都中央区)は6月中旬に進出を決めた。三越の前身の越後屋と将来の三越をイメージした未来ゾーンの2種類の店舗を用意。越後屋では無料で法被、浴衣や陣笠を配る。未来ゾーンでは同社ショッピングサイトにリンクを張った看板を立てる。売り上げ目標は進出から1年で4000万円。12万人の集客を見込む。

 ショッピングだけでなく、いずれは三越が持つ劇場に出演する俳優が公演前に仮想世界に登場させ、仮装住人と芝居について話す場もつくるという。

 セカンドライフは2003年から米国企業のリンデンラボ社が運営する仮想サイト。7月2日現在、世界各国からの住民は770万人。日本人が何人かは公表されていない。現在の住人間の経済活動は1日で177万ドルにもおよぶという。

 各国の有力企業に続き、日本企業が進出するのは、近く実現するという日本語によるサービスで、日本からの住人が増え、サービスへの需要増が見込まれるためだ。

PR情報

このページのトップに戻る