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競技ダンス、息をのむ美の競演

2007年07月12日

 激しいステップや魅惑的な動きが見る人を魅了する競技ダンス。その学生日本一に輝くのは――。大阪で行われた「第45回全日本学生選抜競技ダンス選手権」を密着取材した。(アサヒ・コム編集部)

写真ラテンの部で2位となった立命館大の森戸太一さんと和泉元美典さん。しなやかな動きに会場からは大歓声
写真モダンの部で優勝した電気通信大の亀川隆史さんと田中央后さん。「パートナーに恵まれた」と亀川さん
写真ラテンの部で優勝した獨協大の落合哲朗さんと魚谷枝里佳さん。体と表情から情熱が伝わってくる
写真関西勢で唯一、モダン決勝に進み5位に入賞した立命館大の丹下貴之さんと津山明菜さん
写真きらびやかな衣装と鍛え上げた肉体美も観客を魅了する
写真優雅な動きの中に「楽しさ」があふれ出す
写真1分30秒という短い競技時間の中でいかに目立つか。手足の長さも大きな要素のひとつ

 「ついにこの舞台に立てた」

 モダンの決勝。立命館大のペア、丹下貴之さん(21)と津山明菜さん(21)は喜びと緊張のただなかにいた。2人は冬の種目別の大会で2連覇を果たした実力派。46大学約250人が参加した今大会が、夏では初の決勝進出だ。

 決勝まで勝ち残った7大学の中で、唯一の地元・関西勢。会場は熱気に包まれ、われんばかりの大歓声。関西の他大学も熱い声援を送る。

 「ノスタルジア」。音楽が会場に流れ出した。手足が長く小顔の丹下さんと手足のすっと伸びた姿勢が美しい津山さん。他の選手よりゆっくりとした動きで大きくスライドするステップ、高低差のある優雅な浮遊感に客席は息をのんだ。

 1種目の持ち時間は約1分30秒。限られた時間内に「ダンスの楽しさを見てもらいたい」と笑顔を絶やさない2人の呼吸はぴったりだ。

 「浮遊感が楽しさにつながっている。プロにも通じる演技」と審査員の一人。2人の足腰の強さ、足首のしなやかさがその動きを生み出す。丹下さんは高校時代まで陸上で鍛え、津山さんはクラシックバレエで柔軟な足首を培った。

 ここまでの道のりは平たんではなかった。2年生の時にペアを組んだが、最初は息が合わなかった。筋トレや長時間踊り続ける練習でともに汗を流すうちに、相手に気を配るようになった。それが互いの能力を引き出し合う好循環を生んだ。

 結果はモダンで5位、団体では立命館は4位。同大は大会至上初のベスト5入り。丹下さんは「力は出し切った。優秀できず残念だけど、冬の種目別3連覇を目指します」と話した。

 今大会の団体総合優勝は電気通信大。同大は1989年以降上位に入る常連校。2位は早大、3位は上智大と、関東勢が上位を占めた。モダンの優勝者は電気通信大の亀川隆史さん(21)と田中央后さん(21)ペア。ラテンは獨協大の落合哲朗さんと魚谷枝里佳さん(21)ペアが優勝した。

    ◇

 競技ダンスは社交ダンスの流れをくみ、立ち姿のシルエットの美しさや曲に対するリズム感、躍動感、動きによる表現力などを競う。

 種目は主にモダンとラテン。モダンは、燕尾(えんび)服とドレスに身を包み、手をとって優雅に舞う。ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップの4種の踊りがある。

 ラテンは感情などを体全体で表現し、きらびやかな衣装と激しいダンスで離れて踊る。チャチャチャ、サンバ、ルンバ、パソドブレの4種類。

 学生選手権は、3回の予選と準決勝、決勝と勝ち進む。4種目の総合得点で順位が決まる。

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