就職氷河期世代がモノ申す2007年07月17日 派遣やパート、アルバイトなどで働く人が多い25〜35歳の世代こそ、働き方や雇用などの問題で声を上げていこう――。就職氷河期と呼ばれる時期に社会に出た若者たちが社会に向け、いよいよ発言を始めた。(アサヒ・コム編集部)
「モノ言う若者の会」。シンクタンクやコンサルティング業界、NPOなどで働く30歳前後の社会人約20人によるネットワークだ。「若者はなぜ3年で辞めるのか」の著者で、コンサルタントの城繁幸さん(34)らが中心となって今年3月に立ち上げた。若い世代が直面している雇用や職場の問題を直視し、ネットワークによる横のつながりの力で具体的な解決策を模索するという。 その手始めに、東京・内幸町の日本プレスセンターで14日、初めてのフォーラムを開催。30代前後の男女ざっと100人が集まった。城さんのほか、若者の労働問題に詳しい東洋経済新報社記者の風間直樹さん(30)、フリーライターの宮島理(ただし)さん(32)の3人が個別に問題提起をした後、パネルディスカッションをした。 城さんは、若者を中心に非正規雇用が急増する一方、フリーターらの正社員化が進まない現状を踏まえ、「格差を生み、それを固定化するのは年功序列の仕組みだ」と指摘。「本当に格差をなくしたいなら、いったんは年功序列を否定すべきだ」と話した。 派遣で働く人たちを克明に追った「雇用融解」を出版したばかりの風間さんは、派遣業界や大手メーカーなどで行われている不当な二重派遣や派遣社員の労災隠し・飛ばしなどの実情を報告。偽装請負などが社会問題として認知されたとしつつも、「今も多くの若者が救われていない」と訴えた。 宮島さんは「就職氷河期世代が辛酸をなめ続ける」などの著書がある。「既存の正社員の雇用を守るために非正規雇用が増えている。景気が回復しても、就職氷河期世代は置き去りにされたままだ」と危機感をにじませた。 「モノ言う若者の会」では今後、若者をめぐるこうした問題をさらに身近に受けとめ、同世代の人と横のつながりを持ちながら、一人ひとりができることを行動に移すきっかけとなるような活動を続けていくという。
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