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「群馬をおもしろく」 フリーCDマガジン誕生

2007年07月26日

 主婦向けのフリーペーパー王国ともいわれる群馬で、若者に的を絞った新しい「0円」媒体が誕生した。フリーCDマガジン「低温火疵(やけど)」。地元バンドの音楽とショートコントで構成し、「おもしろきこともなき群馬をおもしろく」のキャッチフレーズで若者たちを挑発する。

写真ちょいわるポーズを決める望月登さん(右)ら「低温火疵製作実行委員会」のスタッフ=前橋市大利根町1丁目で

 発行元は群馬県前橋市大利根町1丁目の広告製作会社「アドリブ」。「低温火疵製作実行委員会」には、同社のコピーライター望月登さん(37)らスタッフ4人と、サウンドプロデューサーとして渋川市在住のミュージシャン新井俊也さんが名を連ね、CDジャケットのモデルを務める。

 アイデアを出した望月さんは当初、米国のラジオ番組「ウルフマン・ジャック・ショー」を意識したという。80年代の若者なら、DJ小林克也らの「スネークマンショー」を思い出すかも。

 創刊号では、「低音火疵」を知らなかった青年が、彼女にふられるシーンで幕開け。この青年はその後も、曲と曲の合間に登場し、「低音火疵」を求めてコンビニや駅、美容室を訪ね歩く。同じことを繰り返せばギャグになる「笑いの鉄則」を踏まえた脚本は、望月さんのオリジナルだ。

 スタッフが県内のライブハウスを歩きながら発掘したインディーズバンドは、創刊号では7組が音源を提供。今年、初の全国ツアーに打って出たという4人組の「ブギー・ジャンクション」や、11人編成のスカバンド「ミニ・スカ」など、群馬のバンドの多彩さが実感できる。

 望月さんが、フリーCDマガジンの発行を思いついたのは、群馬では若者の文化が育ちにくいと感じてきたためだ。

 「街が衰退し、高校生までは自宅やカラオケくらいしか集まる場所がない。免許を取れば取ったで、ますます郊外に拡散してしまう。群馬に住む若者たちが共有できる文化を発信する仕掛けをつくりたかった」

 創刊号の配布は今月6日、前橋や高崎のCDショップやライブハウスなど25カ所で始まったが、限定1000枚ですでに入手困難。とはいえ、複製歓迎としており、口コミとコピーで見かけ以上の広がりを狙う。人気に弾みをつけるため、28日午後5時からは、前橋市前箱田町のライブハウス「前橋アキュラシー」で、創刊号に参加したバンドが出演するライブ「低音夜会」(先着150人無料)を開く。

 秋に予定する創刊2号に向けて、同社はジャケットなどに広告を出稿するスポンサーと、地元バンドから音源を募集している。問い合わせはアドリブ(027・252・7558)へ。

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