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関空作った桟橋利用の釣り場、10月に開業

2007年09月17日

 大阪府岬町多奈川小島(こしま)に10月10日、町営の海釣り公園「とっとパーク小島」がオープンする。関西空港第2滑走路付近の埋め立て用土砂を運び出した長さ300メートル余りの桟橋からベルトコンベアを撤去し、釣り場として再利用した。町は年間1万8000人以上の集客を目標とするが、大人1200円の入場料には、町民から「ただで釣れる場所が近くにあるのに、本当に人が来てくれるのか」と心配する声も出ている。

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完成した「とっとパーク小島」。海に突き出した釣り桟橋で自由に釣りができる=大阪府岬町多奈川小島で、同町提供

 町が06年度から土砂を運ぶベルトコンベアを撤去し、桟橋を拡幅するなどして整備した。総事業費は約3億1000万円。展望デッキ(長さ125メートル)の向こう側にある釣り桟橋(同220メートル)へ入るには、大人1200円、子ども600円の入場料が必要。

 愛称は公募し、「子どもの時、魚を『とっと』と呼んでいた」という町立小3年の井手陽菜子さんの案を採用した。この夏、町職員が高さ3メートルの釣り桟橋から試しに釣り糸を垂らしたところ、ハマチやタイ、チヌなどが豊富に釣れたという。

 桟橋は01年、岬町内で採取した土砂を船に積み込むため、府土地開発公社が設置した。搬出は05年に終了したが、町は地元から要望があった海釣り公園として再利用することにし、無償で譲り受けた。

 ただ、町民からは「料金が高いのでは」との声が聞かれる。釣り好きの同町淡輪の男性(59)は「岬町にはただで釣れる場所がいくつもある。この料金で客が本当に来るのか」。町議会は今年3月、入場料を定める条例を賛成多数で可決したが、一部の議員からは「人が来なければ採算が取れない」と心配する意見も出た。

 町側は「和歌山県などの類似施設はほぼ同料金で黒字を出している。よく釣れるし、駐車場も無料で、割高ではないはず」とし、年間で最低1万8000人の目標達成は可能だとする。指定管理者となった地元の自治区と漁協が収入から経費をまかなうのが原則で、赤字でも町は補填(ほてん)しないという。

 石田正弘町長は「地元の方々が指定管理者で、人件費も抑えて運営してくれると聞いているので、採算性は心配していない。町外から多くの人に来て頂き、岬町の海の美しさを感じてほしい」とPRしている。

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