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豚のゼラチン使い、人工フカヒレ完成

2007年09月25日

 サメの乱獲によってフカヒレの価値が高まっている中、宇都宮市内の食品会社が豚のゼラチンを主原料に「人工フカヒレ」を手がけている。開発を始めて10年余り。コラーゲンによる美容効果のほか、見た目も食感も本物に近いと人気を呼んでいる。日本貿易振興機構(ジェトロ)の支援を受けて、近く中華料理の本場の台湾と香港の市場に挑むこととなった。

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冷凍保存したものを解凍した状態の人工フカヒレ

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日光ゆば製造の新妻健一社長=宇都宮市内で

 人工フカヒレを作ったのは、同市下荒針町の「日光ゆば製造」。地元名産のゆばが本業だが、乾燥したヒレを加工して戻す業務も請け負っていた。10年ほど前、フカヒレの減少とともに業者の加工依頼が落ち込んだ。フカヒレと言えば高級食材の代表的な存在。新妻健一社長(65)は思い付いた。「サメの供給が無いなら自分でフカヒレを作ればいい」

 以来、正社員10人ほどの小さな企業でフカヒレ作りの試行錯誤が始まった。形、色、食感、耐熱性……。研究を続け、ついに豚のゼラチンを主原料にした人工フカヒレが完成した。

 大きさは4〜5センチの細切れで、国内販売用の商品はカラメル色に透き通っている。業務用のみの販売で、価格は1キロあたり1500〜1600円。本物の価格の10分の1ほどだという。同社の狐塚督営業部長(50)は「本物に近い味わいで調理も簡単。海外でも絶対に受け入れられる」と自信たっぷりだ。

 今年6月には台湾・台北市で開かれた国際見本市「フード台北」に出展した。その後、商社からの問い合わせが増え、それを知ったジェトロが販路の開拓を手伝うことになった。具体策はこれからだが、同社はすでにゆばの製造工場がある中国・天津を足がかりに、香港にも照準を合わせている。インドネシアやブラジルへも独力で少しずつ輸出を始めた。

 個人客向けに乾燥した人工フカヒレの固形スープを試作するなど、新妻社長のひらめきは止まらない。

 「焦らず良いものを作る本物志向が大切。『人工』フカヒレだけに、コピーの中の本物を目指したいね」。笑いながらも、その目は真剣だ。

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