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超個性派マンガ3本がアニメに

2007年10月11日

 この秋もまた、深夜帯を中心に、数多くのアニメ新番組が始まる。超個性派マンガを原作とした3本が注目だ。(アサヒ・コム編集部)

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「逆境無頼カイジ」から (C)福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

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カイジの危機には、福本作品でおなじみの効果音「ざわ…ざわ…」が響く。違和感の「ざわ」、恐怖の「ざわ」など10種類以上の曲を作ったという

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「こどものじかん」から 希望を抱いて教壇に立つ青木だが… (C)私屋カヲル/こどものじかん製作委員会 

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青木を困らすりん(左)だが、やさしいところもある少女

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「こどものじかん」DVD第1巻の初回特典「全巻収納式ランドセル型DVD−BOX」(12月21日発売)。中にDVDが入る

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「もやしもん」の主人公・沢木。菌(左の浮遊物)が見えるために、トラブルに巻き込まれることも (C)石川雅之・講談社/もやしもん製作委員会

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樹教授(左)は沢木の能力に興味を引かれるが、院生の長谷川(右)は信用しない

 385万円の借金を背負った自堕落な若者カイジは、怪しげな客船に乗る。ここで行われる一夜のギャンブルに勝てば借金はチャラ、負ければ1〜2年の強制労働。カードを使った「限定ジャンケン」が始まった。

 負け犬の若者が過酷なギャンブルに人生をかける「逆境無頼カイジ」(日本テレビ系)は、福本伸行さんのマンガ「カイジ」シリーズ(講談社刊)が原作。同じ福本原作をアニメ化し、熱烈なファンを生んだ「闘牌伝説アカギ」のスタッフが再び集結した。

 「アカギ」は、ほとんどがマージャン場面で、動きも少ない映像だったが、緊迫感あふれる展開と古谷徹さんのクールなナレーションで視聴者を引きつけた。「カイジ」で描くのも、身を削るギャンブル、ギリギリの神経戦。

 「萌えとは全く逆方向」と笑うのは、「アカギ」も手がけた日テレの中谷敏夫プロデューサー。「アツく、泥臭く、ベタに。アニメというより格闘技番組のノリ。ナレーションの立木文彦さんには『もっと前のめりに』『主人公よりアツく!』と注文した」

 マンガは96年スタートだが、「負け犬」代表の主人公は格差社会の今こそリアル、と考える。「自分で『負け』って決めない限りお前は負けないんだ、という強いメッセージを送りたい」

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 新任教師・青木大介(彼女ナシ)は、担任するクラスの問題児・九重りんから、小学3年とは思えぬませた言動で迫られる。小悪魔的なりん、毒舌家のゴスロリ少女・鏡黒、早すぎる体の発育に悩む宇佐美々の3人に、青木は振り回される。

 私屋カヲルさんのマンガ「こどものじかん」(双葉社刊)は、教師と小学生のHなラブコメディー。これをあえてアニメ化したバンダイビジュアルの轟豊太プロデューサーは、「業界仲間からは『勇者』呼ばわりですよ」と苦笑する。

 放映はチバテレビとKBS京都。当初は4局が放映を予定していたが、1局は中止、1局は「検討中」(11日現在)。波乱含みのスタートだが、ファンの期待は高い。放映に先行して、ビデオ版を収録したDVDを単行本4巻の付録として発売したところ、3980円という価格ながら予想を超す3万枚のヒットとなった。

 「小学生だって恋をするし、性に対する関心も知識もある。親や教師の見たくない部分が描かれている。女の子3人は、それぞれ家庭に問題を抱えているし、骨太なテーマを持った作品ととらえています」

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 菌を肉眼で見ることができる主人公・沢木は、農大入学早々、衝撃的な光景に立ち会う。菌がわき出す地面からアザラシの死体を掘り出した謎の老人=樹教授が、裂いた腹から海鳥を取り出し、その肛門をすする。発酵食品と言うのだが…。

 石川雅之さん作の「もやしもん」(講談社刊)は、菌や発酵のウンチクに満ちた異色の学園マンガ。美大が舞台の「ハチミツとクローバー」、音大が舞台の「のだめカンタービレ」を送り出したフジテレビ系のアニメ枠で、今度は農大ライフが描かれる。

 「原作を読んで、寮の部屋の汚い感じが懐かしかった。大学生という、完成途上の人間の気持ちが描かれているところに共感します」と矢野雄一郎監督。

 見どころは、CGキャラになったかわいい菌たち。「菌たちを、人と同じくらい比重をかけて描く。近い種類の菌は同系統の色をつけたし、声は芸人やアナウンサーの方がゲストで当てたりもする。そんなところも楽しみにして欲しい」

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