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文人たちの味、白樺派カレー広がる

2007年10月16日

 大正時代、千葉県我孫子市の手賀沼沿いに住んだ志賀直哉、武者小路実篤ら白樺派の文人たちが味わったカレーを復元し、“ご当地カレー”にしようという市民らの活動が広がりを見せている。「郷土の文化、手賀沼の環境の大切さを学ぶきっかけに」と、今秋から、市立白山中学校の家庭科の調理実習にも取り入れられた。

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白樺派のカレー普及会の認定店でカレーを食べた客に進呈する、会特製のランチョンマット

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完成した「白樺派のカレー」を盛りつける生徒ら=我孫子市白山の市立白山中学校で

 「白樺派のカレー」は、同派の中心人物の一人、柳宗悦の妻で、声楽家だった兼子が作り、振る舞った。レシピは残っていないが、英国人陶芸家、バーナード・リーチの助言で、みそを隠し味に使ったという。「食」に詳しい京北スーパー(本社・柏市)相談役、石戸孝行さん(69)が7年前から研究に取り組み、我孫子市内で講演や試作を開始。地元の市民有志が「まちおこしにつなげよう」と、石戸さんとともに「白樺派のカレー普及会」(小野広和会長、設立時は「我孫子に文学カレーをつくる会」)を結成した。

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 今月3日。同中の調理室。石戸さんの講義を受け、2年4組の34人がカレーづくりに挑んだ。

 同会認定のカレーは、国産肉と地元農産物、市販されている当時から流通していた舶来のカレー粉を使うのが原則。

 この日は、授業を受け持つ家庭科の木内尚美教諭らが、我孫子産のニンジン、みそ、トウガラシ、米、柏産のジャガイモ、印西産のショウガを用意した。ほかに宮城産の鶏肉、北海道産のタマネギ、青森産のニンニクなどを使った。

 「ご飯にかけた時の味を考えながら作ろう。もっとみそを入れてもいいかもしれないね」。石戸さんが各テーブルを回って助言。約1時間後、「みその香りがする」「わっ、辛い。トウガラシを入れすぎた」などと、にぎやかに試食が始まった。

 同校では、来年3月までに、2年生の全5クラスで実習を行う予定だ。

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 このほか、同会の呼びかけに応じて、「白樺派のカレー」をメニュー化した飲食店は現在2店。さらに2店が検討中という。京北スーパーでも、デリカコーナーで週2回、数量限定で販売を始めた。

 同会は「地産地消や食育を図りたい。評判が広がれば、将来はレトルトカレー化も」と期待する。問い合わせは、同会事務局(04・7181・7770)。

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