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懐かしの「昭和」が買えるアキバの店

2007年10月21日

 真空管ラジオやフィルムカメラなど昭和のグッズがずらり――。アニメや萌え系のオタクたちが集まるアキバに、こんなレトロな空間が息づいていた。昔の秋葉原を懐かしむ人たちが今日も足を運んでいる。(アサヒ・コム編集部)

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トランジスタラジオやフィルムカメラなどが並ぶ=写真はいずれも東京・秋葉原の「e―BOX」で

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海外のラジオ放送を聞きくのがブームだった1970年代のラジオがケースの上に並ぶ

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8ミリ映写機用と思われる宇宙戦艦ヤマトの8ミリフィルムを見つけた

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ケースの中にぽつんと置かれていたいかにも年代物の測量機器

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ソニーが1979年に発売したヘッドホンステレオ「ウォークマン」の初代モデルも参考展示

 「e―BOX」。秋葉原の老舗(しにせ)、山本無線が運営する。JR秋葉原駅の電気街口改札から出てすぐの線路高架下、電子部品を売る小さな店が立ち並ぶ「秋葉原ラジオセンター」の2階にある。

 店内には、透明なアクリルでできた高さ約1.5メートル、30〜60センチ四方に仕切られたケースが並ぶ。中にはトランジスタラジオやカセットテープレコーダー、古い腕時計やフィルムカメラなど。8ミリ映写機用と思われる宇宙戦艦ヤマトの8ミリフィルムや、いかにも年代物の測量機器まである。

 ケースにはそれぞれかぎがかかっている。中身はそのケースを借りた客の商品。店員に声をかけて開けてもらい、手にとってみられる。気に入れば、その場で購入する。

 蓄音機やラジオなど大きな商品はケースに上に。これも売り物だ。1970年代のラジオがあった。若者たちを中心に海外のラジオ放送を聞きくのがブームだった。当時3万円以上もした。

 ソニーが79年にソニーが発売したヘッドホンステレオ「ウォークマン」の初代モデルもある。よく見ると参考出品と書かれている。同店会長のものだという。

 店員の阿部明さんによると、店を始めるきっかけは、「お店で古い電気製品を下取りしてくれたら、新しいのが買えるのに」という客の声。これをヒントに04年4月に開店した。「同じ趣味の人に買ってもらえる」「現物を見て納得して買える」など、客の反応もよかった。今月10日には店舗を広げ、商品ケースの数を223から277に増やした。

 1カ月のレンタル料はケースの大きさによって1500〜7400円。初めての人には、どの大きさでもお試し価格の1500円で提供しているという。ケースに置けるものに制約はあるが、原則として商品や値段は、借り主の客が自由に決められる。

 戦後、秋葉原の高架下でラジオの電子部品を売り始めたのが、秋葉原ラジオセンターの始まり。山本無線はその当時から続く名物店だ。メイドカフェ、大型量販店の進出などで様変わりしつつあるアキバで、古き昭和を今に伝え続けている。

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