プラネタリウム、星空と演劇、ジャズのコラボ2007年11月01日 経営難に苦しむプラネタリウムが多いなか、茨城県の日立シビックセンター科学館のプラネタリウム「天球劇場」が気を吐いている。今年から、プラネタリウム内で演劇やジャズを始めるなどユニークな企画を打ち出し、今月からはスタジオジブリが、制作に参加したアニメ番組の上映もスタートさせた。入場者もじわり増え始めた。
「こんな斬新な試みがあったとは」。今年6月に同館であった全国のプラネタリウム関係者による会合。天球劇場が披露した演劇に、関係者らは驚きの声をあげた。 演劇は、今年4月から、同館が打ち出した「プラネタリウム+α」シリーズ。好評だったため、7月に「KAZITSU」というタイトルで、アマチュア劇団が公演を行った。プラネタリウム内に、舞台をセットし、星空を演出する手法に、満席の会場は盛り上がったという。 9月には、ジャズのビッグバンドを招き、星空の下で生演奏をし、こちらも満席だった。クリスマス前の12月22日には、オペラも開く予定だ。 天球劇場は、90年にオープン。翌年は年間約5万人の入場者も集めたが、長期的には減少傾向が続いていた。 「ポケモン」などアニメのキャラクターなどを使った番組を子どもを意識して上映し、テコ入れを図った時期もあった。同館職員の井上清正さんは、「教育も科学の要素も薄く疑問の声もあった」と明かす。 05年の改修工事を機に、スタッフで方向性を模索し、ポケモンなどをやめ挑戦的なプラネタリウムを目指し始めた。 ハード面では、70ミリフィルム型の投影機を、より画質の高いデジタル式のものにかえた。ソフト面でも、土曜の夕方に掘り下げた星空の解説をする大人向けの「サタデープラネ」を開き、新規層を取り込んだ。また、ジブリのスタッフがキャラクターデザインをした、アニメ番組「宇宙エレベータ」が8月に日本科学未来館(東京都)で封切られると、いち早く取り入れた。 同作効果で前年同期に比べ約400人の観客増。年間入場者数も今年度は、盛り返しそうな気配という。「プラネタリウムはもはや星空を映すだけの施設ではない」と井上さん。その取り組みは、全国的にも注目を集めている。 PR情報コミミ口コミ
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