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ちっかーず、失業か?

2007年11月01日

 徳島県内各地を会場に開催中の第22回国民文化祭(おどる国文祭)のキャラクター「ちっかーず」が、次の「就職先」に頭を悩ませている。これまで国文祭のPR役として活躍してきたが、閉幕後の「仕事」は一つも入っていない。14年前の国体を機に、県のキャラクターに起用された「すだちくん」に続くことができるのか、それとも消えてしまうのか。

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おどる国文祭の会場にすだちくん(左)と一緒に登場したちっかーず。今後の身の振り方は決まっていない=徳島市徳島町城内で

 ちっかーずは、県の特産品である竹ちくわをモチーフにした異色のキャラクター。国文祭開幕500日前の昨年6月14日、青、赤、緑、ピンク、オレンジ、紺の鉢巻きをした計6体が誕生した。背中には「おどる国文祭」の文字を入れ、身一つでPRする。

 一方、「先輩」のすだちくんは93年開催の東四国国体のキャラクターとして、90年に生まれた。当初は「国体専従」という位置づけだったが、好評だったこともあり、その後、活躍の場が広がり、県のイメージアップのための代表的なキャラクターとしての座を確保。関連グッズも市販され、各地のイベントに引っ張りだこの状態だ。

 県国民文化祭課によると、国文祭のキャラクターは元々、タキシード姿のすだちくんだけだった。しかし、県全体のキャラクターとして定着していたことから、国文祭専用のキャラクターを誕生させようという声が強まり、ちっかーずが登場したという。

 経験と知名度では、すだちくんにかなわないちっかーずだが、インパクトでは負けない。人気の一つが「すだちっかサンバ」。イベント会場で軽やかな動きを披露すると、子どもたちが大喜びするという。認知度も徐々に高まり、PR役の仕事も板についてきた。

 しかし、国文祭の閉幕が近づくにつれて、にわかに浮上してきたのがちっかーずの処遇問題。県庁内では「あくまで国文祭用に作ったキャラクター。終われば消えてなくなる」とささやかれている。

 同課の担当職員は「せっかく人気が出てきたのにもったいない。何らかの形で残ってほしい」と話す。阿部謙一郎理事(文化交流局長)は「今後、県内で大きなイベントがあれば、そこで活用してもらうのも一つの方策だ」と考える。

 「失業」の不安を見せることなく、ちっかーずは閉幕日まで大忙し。国文祭の期間中(4日まで)、県内各地を巡り、会場を盛り上げている。国文祭県実行委事務局を通じてコメントを出してくれた。「国文祭も閉幕まで残りわずか。みんな、ぜひ会場に足を運んでね」。けなげなことを言うちっかーず。ある会場で、踊りながら愛敬を振りまく彼に聞いてみた。

 今後、どうするの?

 やはり無言だった。

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