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マビカ、QV―10…伝説のデジカメ250点

2007年11月19日

 「デジタルカメラヒストリー」が日本カメラ博物館(東京千代田区)で開かれている。デジカメの誕生から現在までの機種をそろえた日本初の展覧会だ。来年2月17日まで。〈写真特集〉はこちら(アサヒ・コム編集部)

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「デジタルカメラヒストリー」には古今東西の名機が勢ぞろい

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音楽再生、動画録画の機能をもったフジフイルム「ファインピックス40i」 

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入門一眼レフ普及の先駆け、キヤノン「EOS Kiss デジタル」

 同館の設立母体はカメラ、光学機器の検査、研究機関。日本のカメラで、革新的な技術を備えたモデルなどを収集している。デジカメの性能が向上し、市場も成熟したことを受け、デジカメの歴史を振り返る展示を企画した。

 会場に並ぶのは、1981年から2007年までの約250点。画期的な性能を実現した名機を中心に、年代ごとに代表的な機種を展示している。ひと通り見ると、技術の進歩を反映し、驚くほどの変化を遂げていることがわかる。

 ソニーが発表した「マビカ」(1981年)は、世界で2台しか現存していないという代物。フィルムを使わない初めてのカメラとして注目された。専用のフロッピーディスクに静止画像を記録する。この時代、画像の確認にはテレビ画面が用いられた。

 1988年、フジフイルムがメディアカードに記録できる「DS―1P」を発表。初期のデジカメが世に出るが、価格は100万円以上する業務用の商品だった。

 1995年、カシオが「QV―10」を6万5千円という低価格で発売し、一般家庭に普及するきっかけとなる。液晶画面が背面に搭載されたこのモデルは、撮りながら画像を確認するという、デジカメの撮影方法も広めた。

 2000年は、アマチュア用一眼レフや、動画撮影、音楽プレーヤー機能付き、腕時計型など、様々な製品が発売された。同館の学芸員、山本一夫さんは「各社とも、新しい技術をどう形にするか知恵を絞った、一番、生き生きとした時代」と解説する。

 2006年以降は、1千万画素が一般化。同時に、デジカメがメーカー各社の主力商品に成長したため、野心的な製品は少なくなり、同じような機能、外観が並ぶようになる。現在は、コンパクトカメラよりも単価の高い、一眼レフの開発競争が激しさを増しているという。

 展示では、カメラの実物と一緒に、発売当時の値段も表示されている。当初、「1万画素=1万円」と言われていた価格帯が、急激に下がり、一般消費者の手に届くようになった変化も一目でわかる。

 山本さんは「今後は一眼レフとコンパクトカメラの中間に位置するような製品が流行するかもしれません」と予想している。

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