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「月の兎の運呼(うんこ)」がブレーク

2007年11月24日

 長野県中野市が開発した豆菓子「月の兎(うさぎ)の運呼(うんこ)」が、発売4カ月で約4000個を売り上げる「ヒット商品」となっている。もともと、ウサギの形をした市特産の土人形をPRする目的で生まれたこの商品。名前と豆菓子の見た目が連想させる強烈な印象もあって一躍、新たな「中野名物」の期待もかかる。市が進める「土人形の里づくり」が、意外なところから盛り上がりを見せている。

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人気の豆菓子「月の兎の運呼」を手にする柴本係長。一番手前はウサギ型の土人形「月の兎」=中野市役所で

 05年秋。同市の振興公社が、ウサギ型の土人形「月の兎」(800円)を市内の日本土人形資料館などで売り始めた。その年、テレビドラマの撮影で訪れた俳優の西郷輝彦さんが市職員に「かわいいから売ってみては」とアドバイスしたのが発売のきっかけだった。

 「月の兎」は周囲の予想以上に、月平均で250個が売れた。地域活性化の「鉱脈」をウサギの土人形に見いだした市は、06年4月から「土人形の里づくり」事業をスタートさせた。青木一市長は担当の商工観光課職員に「遊び心を持って取り組みなさい」とアドバイスしたという。

 月に住むウサギにいつか出会える――。事業を任された一人の柴本豊・観光係長(44)は、「愛とめぐりあい」というロマンチックなテーマで土産物を生み出そうと知恵を絞った。そこで部下と考えたのが、「運を呼び込んで幸運に出会えるお菓子」だった。

 思いついた名前が「月の兎の運呼」。ロマンとは縁遠い名前の響きは、全国各地の動物園で売られている人気の甘納豆「ゴリラの鼻くそ」にヒントを得た。

 落花生をごま豆腐風味の殻で包んだ豆菓子は、黒っぽくて直径1.5センチほど。広島市内の業者に製造を依頼し、7月から日本土人形資料館など中野市内の公共施設や農産物直売所で1袋350円で販売している。柴本係長は「後をひく味に仕上がった」と胸を張る。

 名前への抵抗感から市民の批判もあったが、「運呼」は幅広い年齢層でウケた。最近は常連客も増え、県外からの問い合わせもある。

 里づくり事業の関連商品として販売されている3種類のまんじゅう、ストラップ、お守りなどと比べて、「運呼」の人気は断トツ。1年で3000個を売り上げる計画は3カ月で達成された。

 柴本係長は「市の名物に育ちつつある。土人形のPR作戦として、まずは成功」と胸をなで下ろす。今のところ「運呼」の人気が、土人形の売り上げを目に見えて押し上げているわけではないが、「これからですよ」と期待している。

 9月には市の呼びかけで地元の銀行員や高校生、外国人ら計13人でつくる「月の兎応援団」が発足。「運呼に続け」と、土人形を県内外に売り込む方法を話し合っていくという。

 問い合わせは振興公社(0269・22・2111内線299)へ。

   ◇

 〈中野の土人形〉 良質の粘土がとれる中野市では、家族の無病息災と子どもの成長を願った「土人形」が特産品になっていて、地元では「土びな」と呼ばれ親しまれている。市内には江戸時代から続く「中野人形」(伏見系)と明治時代からの「立ケ花人形」(三河系)があり、一つの自治体で複数の系統が伝わるのは中野だけという。市内の「日本土人形資料館」は、全国の2000個の土人形を所蔵している。

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