現在位置:asahi.com>コミミ口コミ> 記事

コミミ口コミグッズ

かわいい湯たんぽ、若者に人気

2007年11月21日

 冬本番を前に、湯たんぽ人気がじわり広がっている。これまでの古くさいイメージが一新。環境や健康志向の高まりの中、手軽さにおしゃれ感も加わり、なじみの薄かった若者たちに受けている。ガス、電気料金の値上げや、原油高による灯油価格の高騰を追い風に、ブーム到来の気配を漂わせている。

写真

  

写真

「無印良品」宇都宮インターパークビレッジ店の湯たんぽコーナー。カバーをかぶせた見本も並ぶ=宇都宮市砂田町で

 「無印良品」の宇都宮インターパークビレッジ店。広い店内のほぼ中央にある湯たんぽの特設コーナーの前で、若いカップルが足を止めた。

 「ねえ、かわいいよ。買おうよ」と女性が言うと、男性は一緒に陳列されているカバーを手に取り、「湯たんぽなのにイケてるね」。2人がコーナーを離れてすぐ、今度は若い女性たちが「あー、湯たんぽだ。かわいい」と歓声を上げた。

 「当初の予想よりかなり売れている。特に『湯たんぽ世代』ではない若い人たちに人気です」と同店の担当者。「単価の安い物で、これだけの規模のコーナーを設けるのは珍しい。でも、その価値は十分にある。これからどんどん寒くなって、さらに需要が見込めますしね」と続けた。

 無印良品を全国展開する「良品計画」が湯たんぽの販売を始めたのは10月。電気やガス、火を使わない手軽さが受けると踏んだという。肌触りのよいパイル地2種とチェックなど柄入り3種の計5種のカバーもあわせて作った。「実は売れるかどうか予測できなかった」と同社の開発担当者は明かすが、ふたを開けてみると、全国的に「計画をはるかに上回る」売れ行きという。

 好調な要因を同店の担当者は、「燃料価格の高騰」と、環境や健康に配慮したライフスタイル「ロハス」に見いだす。湯たんぽなら、経済的で地球環境にもやさしいというわけだ。

 カバーの存在も大きいという。「古くさい、と敬遠していた若い女性でも、おしゃれなインテリアの感覚で買えるようだ」と話す。

 県内を中心に32のホームセンターなどを展開するカンセキ(本社・宇都宮市)も、湯たんぽに力を入れる。電子レンジで加熱するタイプなど新たに2種類を入れ、4種類に増やした。

 ここ10年ほど5000前後だった年間の売り上げ個数が、昨年は約6000に上った。今年はそれをさらに約1割上回るペース(14日現在)で推移しているという。

 「省エネ、エコ志向が定着してきたのだろう」と担当者。例年、寒さが本番を迎えるこれからが年間の売り上げ個数の9割を占めるといい、「灯油価格の高騰に、暖冬だった昨年と比べて寒くなる予報と、好条件はそろっている。昨年より4〜5割は増やせるのではないか」と期待を寄せる。

 西川田店(宇都宮市西川田本町)では、入り口に「補助暖房器具」の特設コーナーを設置している。あんかや加湿器など数ある中から湯たんぽを手に取った男性(75)は、「昨年までは寝ている間もファンヒーターをつけていたが、今年は灯油の値段が高くてそうもいかない。湯たんぽは家計にも環境にもやさしくて、重宝しそうですね」と話した。

PR情報

このページのトップに戻る