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ゆるキャラ増殖中 トッキッキ、まもりん、ココロちゃん

2007年11月25日

 どことなくボーッとしていてつかみどころがないのに、超かわいい。そんなご当地マスコットが新潟県内にも増殖している。「トッキッキ」「まもりん」「あったかココロちゃん」――。「ゆるいキャラクター」という意味で「ゆるキャラ」と呼ばれることもある。時にはライバルとして、時にはタッグを組んで、地元やイベントのPRに奮闘している。

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トッキッキ=新潟県提供

 今月上旬、新潟市の朱鷺(とき)メッセであった全国の体育指導者の研究会。

 その休み時間にトキをモチーフにした着ぐるみ「トッキッキ」が現れた。チアリーダーと一緒に器用にダンスをこなす姿に、会場は笑いに包まれる。09年に開かれる新潟国体のイメージキャラクター。今や県内ゆるキャラの「エース格」だ。

 オスの「とっぴー」とメスの「きっぴー」はともに05年11月17日生まれ。双子かと思いきや、「よく聞かれるんですが、それは内緒です」(国体・障害者スポーツ大会局)。毎週、様々なイベントにお呼びがかかり、県主催のものだけで100回を超える出演回数を誇る。

 そんなトッキッキをライバル視するゆるキャラもいる。08年の「全国豊かな海づくり大会」のキャラクターとしてデビューした「まもりん」だ。

 頭のてっぺんには佐渡島、左ほおには粟島、日本海を表す青い胴体には南蛮エビ、ブリ、ズワイガニなどのぬいぐるみがくっついている。

 水辺にちなんだイベント会場に出没するが、たちまち子どもたちに囲まれる。「海の幸が、子どもたちに『密漁』されることもあるんですよ」(大会事務局)。

 「まもりん」に付きそう事務局員も大忙しだ。着ぐるみの背中に「チャック」を見付けた子どもに、「触らないで、それは背骨です」。「中に誰が入っているの」と聞かれれば、「新潟のおいしさが詰まっています」とかわす。

 「ライバルはトッキッキ。うちの方がかわいい」と事務局。ただ、ライバル同士は時々イベントに同席してカメラに納まることも少なくないようだ。

 県内のゆるキャラはほかにもある。県警本部の「ひかるくんとひかりちゃん」はコシヒカリをモチーフにした兄妹。弥彦競輪場でも、鹿の競輪選手をかたどった「スピーディア君」が活躍中だ。

 その中で、県観光協会所属の女の子「あったかココロちゃん」には愛くるしさの傍ら、どこか悲しい影がつきまとう。

 ココロちゃんは、雪だるまキャラ3体からなる「にいがたあったか隊」のリーダー。だが、ほかの2体の着ぐるみはない。協会は「予算が足りなくて……」。東京でのPRイベントにも「旅費がかさむ」という理由でなかなか連れて行ってもらえない。

 協会は「この冬は自治体からココロちゃんの出演の打診もきています。雪国PRのためにも人気が出るといいのですが」と、ひそかに巻き返しを狙っている。

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 〈キーワード〉ゆるキャラ 自治体主催イベントや地元のPRなどをするキャラクターの一種。イラストレーターのみうらじゅんさんが梨の体に翼をつけた鳥取県のマスコット「トリピー」を見たとき、「ゆるい」と感じて命名した。キー局のテレビ番組でも「ゆるキャラ全国大会」が開かれるなど、人気が全国的に広がった。

 ゆるさを競うイベントも各地で開かれ、鳥取県では今年3月と11月に、「ゆるキャラカップin鳥取砂丘 オレ達(たち)はゆるくない!」が開かれた。

 国宝・彦根城築城400年祭のマスコットキャラクター「ひこにゃん」はその代表格。兜をかぶった猫のキャラクターが人気を呼び、彦根城の観光客が急増した。

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