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ねこ鍋ブーム、岩手から

2007年12月01日

 岩手県中央部のある農家に、土鍋に入って眠る6匹の猫たちがいる。家業を手伝っている奥森すがりさんが、あまりにも可愛らしいので写真を撮影し、この夏にインターネットの動画サイトに「ねこ鍋」として投稿したところ大ヒット。今秋、DVDや写真集、奥森さんが猫との生活をつづった本が次々に登場し、ブームを呼んでいる。

写真

土鍋に入って眠るニャンゴロー

 土鍋に猫が入ったのは偶然だった。鉢植えに使っていた土鍋を洗って縁側で乾かしていたら、8月のある夜、4匹の子猫のうちのニコ坊が入り、気持ちよさそうに眠り込んだ。奥森さんが四つ並べると、ニャンゴロー、まんず、ましゅまろ大仏も引き寄せられるように次々に入り、子猫4匹の「ねこ鍋」が完成した。

 猫は狭いところを好む習性があるといわれており、たまたま入って気に入ったらしい。

 4匹は奥森さんが6月に、近くの河原から拾ってきた。以前から飼っていたのが1号とモンペ。この2匹の猫も、子猫の様子を見て、土鍋に入るようになった。

 奥森さんは遊び心で、一つの土鍋に1匹入るのを「並盛り」、2匹を「大盛り」、3匹を「特盛り」、4匹を「もり盛り」と呼んでいる。

 奥森さんが8月から、動画投稿サイト「ニコニコ動画」に子猫の成長の記録を投稿し、人気が沸騰した。

 10月にDVD「ねこ鍋」(ドワンゴ・エージー・エンタテインメント)が販売され、11月には写真集「ねこ鍋」(講談社)と、奥森さんが「猫まみれ」という日常を岩手弁で描いた「ねこ鍋〜みちのく猫ものがたり」(二見書房)が出版され、それぞれ版数を重ねている。

 土鍋と猫との奇妙な組み合わせ、ユーモアあるネーミングが、猫好きを超えて多くの人たちに支持されているらしい。

 奥森さんは、予想を上回る反響に、「疲れている時、うんざりしている時、猫を眺めていると気持ちを整えることが出来る。同じように癒やされる人たちが多いのでしょう」。二見書房の編集長浜崎慶治さんは「地方色が豊かで、奥森さんも猫も、ゆったりと暮らしている点が受けているのでは」と分析している。

   ◇

 奥森さんの「ねこ鍋の作り方心得五カ条」は以下の通り。

 1、土鍋を床に置いて、猫が入るのを待つ。

 2、猫を無理やり入れない。

 3、夜なべをするつもりで気長に待つ。

 4、鍋が出来たら、ふたは添えるだけにする。

 5、誰にでも作れるので自然体で。

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