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首から先まで太さは2センチ、長さ1メートルの大根

2007年12月28日

 「世界一細長い大根」である守口大根に、先端近くまでの太さ、長さなどがほぼ均一なものが生まれた。栽培農家で育成者の1人、高橋司郎さん(64)=岐阜市則武中2丁目=の名前を取り「F1司郎 守口大根」(通称・司郎守口)と命名。新品種登録を出願し、農林水産省の現地審査を受けた。漬物の品質向上にもつながるといい、高橋さんらは「産地の品質底上げのため、生産農家に広くタネを供給したい」と話す。

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収穫した「司郎守口」を手にする高橋司郎さん。太さは先までほぼ同じ=各務原市川島笠田町の畑で

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品種登録に向け出願された「司郎守口」(手前)を従来の大根と比較しながら審査する農水省種苗課の職員(左右の2人)=10日、各務原市川島笠田町で

 かす漬けした守口大根には独特の風味と歯ごたえがあり、名古屋名産「守口漬」として有名。産地は、愛知県扶桑町と各務原市(旧川島町)の木曽川流域、岐阜市の長良川流域にほぼ限られ、作付けは扶桑町が65%を占めている。すべて漬物業者との契約栽培だ。

 大根栽培が40余年になる高橋さんは現在、岐阜市農協の大根部会長や岐阜・愛知守口大根生産連絡協議会長を務め、生産農家のまとめ役。最大の関心は、産地全体でいかに高品質の守口大根を出荷できるかだ。

 これまで相談に乗ってきたのは、県農業総合研究センター(現・農業技術センター)で作物部長などを務めた高田宗男さん(78)=安八町西結=だ。高田さんは、春に自宅の温室で従来種を様々に交配させ、得たタネを9月に各務原市にある高橋さんの畑にまき、比較観察を続けてきた。

 高橋さんが見事な出来栄えの1区画に気づいたのは2年前の初冬。「首から先っぽまで太さが均一。長さもほぼ同じ。それに致命的な鬆(す)(空洞)がほとんど入らない」。高田さんによると、従来種の「岐系守口」を母、「Rb守口」を父に生まれた種で、さらに1年間観察し、新品種と確信して登録出願した。

 太さは直径約2センチ、長さは90〜110センチ。均一だと、購入した漬物業者の作業効率が上がり、漬物の品質向上にもつながる。高橋さんは「これまで1キロ137円に抑えられている価格を、150円程度にまで上げられないか」と期待を込める。

 岐阜市を中心にした県内の守口大根の生産農家は13軒あり、約8ヘクタールで栽培。ちょうど今が収穫期で、今年は約110トンを出荷する計画だ。

 「司郎守口」の審査は10日、農林省種苗課職員ら3人が各務原市の高橋さんの畑を訪れて行い、県や岐阜市の担当者も立ち会った。来春に審査結果が出る。

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