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ヒノキのタワシ、汚れをよく落とす?

2007年12月23日

 捨てられるだけだったヒノキのかんなくずを使ってタワシを作り、特産品として売り出す計画が、長野県南木曽町で進められている。ヒノキで地域づくりや環境保護に取り組む三重県のNPO法人代表者から指導を受けながら、作り手を養成。すでに、初心者に指導できる腕前の町民は5〜6人になった。来春の商品化に向けて、作り手となる町民の輪が広がりつつある。

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「ヒノキのタワシ」はこんな感じ

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ヒノキの削りかすでわらじを編み上げる町民=南木曽町で

 「ヒノキタワシ」の製法はこんな感じだ。

 製材所から出る木曽ヒノキのかんなの削りかすを水で湿らせ、裂いたりねじったりしてひも状にする。それを、毛糸の編み針を操って編み込む。完成品は楕円(だえん)形で長さ約15センチ。上達すると、1個10分ほどで編めるようになるという。

 大量のごみとして処分される削りかすの再利用になるうえに、できたタワシは洗剤を使わなくても鍋や食器の汚れがよく落ちるといい、環境にもやさしいのが売りだ。

 木曽ヒノキ産地の特産品として、町と南木曽商工会は一昨年から、ヒノキの有効利用の研究を重ねてきた。そのなかで、同じ産地である三重県尾鷲市でヒノキの削りかすを使って工芸品を作る池田比早子さんを見つけ、指導を依頼した。昨年から町に招いて講習会を開き、町民がタワシ作りの方法を学んできた。

 女性を中心に、これまでのべ140人が受講。講習会に参加した名取雅美さん(33)は「編み物が好きで、興味を持った。指先に力がかかり、思っていたより難しいけど、腕を磨いて商品化させたい」と意気込む。

 商品の袋詰めは、町内の福祉施設に依頼。販売は妻籠宿の土産店などに置いてもらう予定だ。

 商品化には安定した生産量が必要。町経済観光課は「多くの作り手を養成し、町民の輪も広げられるような特産品にしたい」と話している。

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