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「おしりかじり虫」、まだまだ増殖中

2008年01月05日

 「おしりかじり虫」グッズが増殖を続けている。ぬいぐるみやキーホルダーなど関連商品は300種を超え、昨年12月には振り付けを解説したDVDも発売された。見たら忘れないキャラ、微妙な「リアルさ」が受けているようだ。(アサヒ・コム編集部)

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子どもに人気の「おしりかじり虫」グッズ=写真はいずれも東京都中央区銀座の博品館で

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キーホルダーや文房具など種類は豊富だ

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ぬいぐるみも人気がある

 NHKの「みんなのうた」は通常2カ月で曲を変えるが、「おしりかじり虫」は昨年6月に登場してから人気が衰えず、異例の延長を重ねている。

 「みんなのうた」に詳しい静岡産業大学情報学部の葉口英子講師は「出身地や体重など細かな設定を用意したことで、存在感が増す『キャラ立ち』に成功した」と指摘する。かじる行為を「現代の疲れた人を元気にする活動」と意義付けて、おとぎ話で終わらない世界観の「リアルさ」を演出し、流行歌としてのヒットに結びつけた、とみている。

 「キャラ立ち」できた結果、曲からは絵本や文房具、タオルなど、色々な商品が誕生した。

 グッズの販売窓口となっているNHK関連団体、NHKエンタープライズには今も、様々な業種のメーカーから企画が持ち込まれている。同社は「耳に残る曲のフレーズはもちろん、可愛いようで牙のある独特のキャラなど、切り口が色々あるのが受けているのでは」と分析する。

 「振り付け」の要素も見逃せない。宇多田ヒカルの「ぼくはくま」や、平井堅の「大きな古時計」など、「みんなのうた」からは過去にもヒット曲は生まれているが、子どもがまねできる振り付けはなかった。葉口講師は「口ずさむだけではなく、リズミカルにコミカルに踊れるのは、新しい傾向」と話す。

 振り付けを中心に取り上げた特別番組を収録したDVD「おしりかじり虫 おどって♪こたえて♪かじってナンボ!」が、昨年12月に発売された。

 葉口講師は、かつて子どもの歌に求められた、健全さや芸術性、教育的といった要素は、過去のものになったとみる。「番組を作るからには、曲をヒットさせたいと考えるのが作り手の心理。これからの『みんなのうた』には、歌い手ではなく、曲そのものの話題性を狙い、同時代性を感じさせるものが増えるのではないか」と予想する。

 NHKエンタープライズによると、CD(DVD付き含む)は計30万売れた。携帯電話用の着メロは、今もNHK関連サイトだけで1日200件以上のダウンロードがある。「おしりかじり虫」熱は、まだまだ冷めそうにない。

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