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出版社が鉄道専門サイト開設 「紙とネットは両輪」

2008年01月12日

 鉄道趣味に強い出版社が、鉄道専門情報サイトをオープンさせた。これまで雑誌の目玉としてきた新型車両の写真なども、次々と配信している。雑誌の売り上げが落ちる中、「ネットで宣伝することで、本も売ろう」という戦略だという。(アサヒ・コム編集部)

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オープンしたばかりの「鉄道ホビダス」

 出版社ネコ・パブリッシングは昨年12月10日、「鉄道の総合サイト」をうたい文句に「鉄道ホビダス」をオープンさせた。同社は、自動車やオートバイ、時計などの趣味の雑誌と連動した総合サイト「ホビダス」を運営。鉄道分野についても、このサイト内で展開してきたが、月間550万ページビューと他分野を圧倒していたことから、鉄道だけに特化したサイトも立ち上げることにした。

 「鉄道ホビダス」の中でよく読まれるのが、月刊誌「レイル・マガジン」の名取紀之編集長のブログだ。自ら、ほぼ毎日更新している。取材したばかりの新型車両の写真や配布資料も掲載する。名取さんは「数年前は、ウェブが紙媒体を駆逐すると思われていた。私は、全く逆だと思う。ネットで宣伝すれば、本も売れる。ウェブと紙は、車輪の両輪にしていくことが肝心だ」と話す。

 ウェブで目指すのは、一般ユーザーの参加によるコンテンツの蓄積だという。「ホビダス・ステーション」というコーナーは、日本に数千ある「駅」の写真を読者から募り、全駅分を埋めようという企画だ。すでに500枚以上が集まり、グーグルマップを利用した全国地図から見ることができる。

 国鉄時代の写真や、撮影スポットの情報なども募り、雑誌にも積極的に掲載している。昨年11月に創刊された季刊誌「国鉄時代」には、元プロ野球選手の屋鋪要さんの写真と手記が掲載されている。サイトに投稿があり、「写真が良かったのでぜひ載せたい」と連絡を取ったら、「ベイスターズ」の屋舗さんと分かったという。

「今はありふれた写真でも、10年後には貴重なカットと言われるかもしれない。どんどんコンテンツが集まれば、誌面にも生かせる」と名取編集長。

 サイトはすべて無料。同社が運営するショッピングモールへ誘導することで、ビジネスにつなげてゆく考えだ。

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