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ぶっちゃけブログ 労組も本音で

2008年01月26日

 残業代なし、正職員並みの仕事をしているのに、任期が過ぎれば即、解雇される。省庁で働く非常勤職員の相談を受け付ける労働組合のブログが、閲覧者を増やしている。率直につづられた「生の声」が共感を呼んでいるようだ。(アサヒ・コム編集部)

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評判を呼んでいるブログ「がぶり寄り」

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反響が大きかった「霞が関は『不夜城』だった!」

 国家公務員一般労組のサイト内にあるブログ「がぶり寄り」。組合専従職員の浅尾大輔さん(37)が、組織拡大の担当になったのを機に始めた。呼びかける相手は、今まで労組とは縁のなかった非常勤職員たち。心がけたのは、誰にでも共感してもらえる「生の声」だ。

 内容は、労働問題だけでなく、大学時代の同級生と再会した話、おすすめの本など、多岐にわたる。「団体交渉をご体験ください(笑)」など、ブログならではの文体で書かれている。

 2004年8月の開設時、月100人ほどの閲覧者だったのが、今では1日800人が訪れるまでに成長した。

 組合のホームページでも様々な問題が取り上げられているが、どれも組織としての公式見解ばかり。浅尾さんは、個人の思い、悩みや喜びをそのまま公開しなければ、労働組合に関心のない人を引き寄せることはできないと感じていた。

 本音を思う存分、書くために、ブログは浅尾さん個人のページとして運営している。プロバイダーも個人で契約した。

 ブログが威力を発揮したのは2005年2月に載せた「霞が関は『不夜城』だった!」という文章。定時出社、定時退社の楽な職業だとみられていた公務員だが、末端の職員は深夜まで残業を強いられている実態を告発した。

 浅尾さんは霞が関を回り、各省庁のビルを撮影した。電灯が消えない様子を写真と一緒にすぐさまブログに掲載。「午前5時の霞が関」という見出しを付けた文では「財務省はやはり眠らないつもりのようだ」と報告した。

 「不夜城」はネット上で評判となり、様々なサイトからリンクが張られた。「一見、労働問題と関係ないところから、アクセスしてもらえるのがネットの一番の利点。機関紙を配る従来のやり方ではまねできないこと」

 ブログの名が知られると、相談のメールも増えた。今は月に5〜6件ほど寄せられる。

 現在、国家公務員一般労組が問題視しているのは、1日ごとの契約として働かされる「日々任用」だ。「日々任用」は非常勤職員の雇用形態として横行しており、病欠や、上司に苦情を言っただけで解雇される危険がある。

 「まじめな人ほど、『国の大事な仕事をしているはずの官庁が、このままでいいのか』という疑問を抱いている」と浅尾さん。期待を寄せるのは、ネットの持つ「ワンクリックの自発性」だ。

 「住む場所も、仕事も違う、見ず知らずの非組合員が自分からアクセスしてくれる。従来の組合活動ではあり得なかったこと。若者も国会議員も納得するような言葉を発していきたい」

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